学校の生徒の中には、先生がしからなければならないことをする生徒もいます。
厳しい口調で叱りつけます。
「わたしは生徒をしかりたくてしかっているのではない。しかることがあるから、しかるのだ。」
教師は、そのように言います。
しかし、この場合の教師は、生徒が先に変わることを要求しています。
でも、変わるのは,先に教師の方です。
大人が子どもより先に変わる。これが教育の鉄則です。未熟な生徒より大人の方が,先に変わることができるからです。
家庭ではどうでしょうか。
わが子をしかりたくてしかっている親は,まずいないと思います。
そして、多くの親は「しからずに育てることはできない」と考えています。
事実、子どもはしかられるような行動をします。
そうなると親は、「わが子がしかられるようなことをしなければ、わたしもしからずにすむのに」と考えます。
ここでちょっと考えてみてください。
子どもに先に変わってもらおうと要求しています。
でも、変わるのは親の方です。
親がわが子をしからなくなれば、子どもはしかられるような行動を減らし始めます。でも、しかり続けていたら、子どもはしかられるような行動をやめません。
考えてみてください。
1日に何回もしかかれ、どなられると、自尊心は深く傷つき、屈辱感だけが残り、劣等感を植えつけられます。
そうではなく、「こんなことするのは、よくないね」「こうしたらどうかな」とふつうに言えばいいのです。
つまり、怒鳴ったり、力を誇示したり、,命令する必要はまったくと言っていいほどないのです。
真の親は、わが子の欠点や短所をののしるようなことは、ぜったいにしません。
冷静になって考えてみると、わが子のいいところが見つかります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます