私は生まれてずっと60年ほど大阪府の山間部に住んでいます。今でも地域には自然がたくさん残っています。
でも、山を切り開いて国道477号線のバイパスを作ってから徐々に自然環境が変化してきました。
さらに、2018年9月3日の台風21号の被害で兵庫県を抜ける国道173号線が通行止めになったため、477号が迂回路になって以来、最近とみに車の交通量が増えました。
また、温暖化が進み、わたしの子ども時代には一冬に数回は雪が積もりましたが、近年は雪が降らず積雪も1年に一度あるかないかに変化してきています。
世界的に見ても、2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにするという流れになっていますが、なかなか排出は減りにくい状況があります。
「環境が危機だ」と言い続けても、人びとの感覚はマヒしているのではないかと感じます。新型コロナウイルス対策にしても同じでないでしょうか。
政府や医療専門家が緊急事態宣言なので外出をひかえるように言っても、慣れてしまい出歩く現状があります。
近年急増している自然災害ですが、災害が起こると、避難方法やハード面の整備が叫ばれますが、すさまじい豪雨になる一つの原因に気候変動が関係しているので気候変動の対策という話になりにくいのです。
このような現状がある中で、今を生きる子どもたちが、食べ物や水、生活必需品がどこから来ているのかを知り、見直すきっかけを学習することは大切です。
たとえば二酸化炭素排出量を減らすための持続可能なエネルギーにはどのようなものがあるか、学校で使う電力を減らすには何に取り組めばいいかなどを学習することができます。
それは人びとの価値観に変化をもたらす可能性を生み出します。
学習した子どもが声をあげ、社会を動かしているおとなと協力して、社会を変えていく原動力になる。
このような考え方をするならば、今の学校でSDGsの学習に取り組むことはとても意義深いのです。
また、いまの児童生徒より少し歳上の世代(1990年後半から2000年すぎに生まれた若い世代)は、子どもの頃からインターネットに親しんでいる人たちです。
この世代の、ものをもちすぎない(車はいらないなど)という価値観や新しいつながり方の生活様式はSDGsに大いに反映されるべきでしょう。
その世代の後に続く今の児童生徒の世代が、社会を変える原動力となるためにも、「持続可能な開発目標を実践していくためにも、学校におけるSDGs学習は重要です。
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