箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

属性と多様性

2022年01月20日 09時56分00秒 | 教育・子育てあれこれ


今回のブログでは「属性」という言葉を考えます。

属性とは、そのグループで共通して備わっている性質や特徴という意味です。

アンケート調査などでは、性別、世代、学歴、職業、年収などが属性に含まれますが、ここでは国籍や人種も属性に含めます。

そして、一般的に日本人は、この属性にこだわりをもったり、執着する傾向が強いと私は思います。

属性とセットになって考えられることが多いのが、共通にもっている性質や特徴であり、これは今の時代では、きめつけやステレオタイプにならないという「あそび」は必要です。

かりに共通した性質・特徴があったとしても、一人ひとりの人間であり、その人個人としてみることが必要になります。

令和の時代になり、日本では「多様性」という言葉が流行語のように使われています。「多様性を認める」とか「尊重する」と使われます。

そこでは、「属性できめつけず、人個人としてみること」が多様性の尊重であるという主張になります。

しかし多様性とはもとからあるものであり、だれかが認めるものでも、認めないものでもないはずです。

本来は、それをことさら強調するものでもないはずなのです。


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