2021年度における小中学生の不登校は顕著に増えました。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、生活環境や人間関係の変化が影響したと考えることができます。
不登校は近年学校の生徒指導の大きな課題になっています。
9年連続して増加していますが、2021年度の増え方は過去最多だった前年度2020年度と比較して、およそ25%も増えたのです。
不登校の要因は、はっきりと断定できない場合も多いのですが、学校が分類した報告では、児童生徒の「無気力・不安」が約5割を占めます。
さらに「生活リズムの乱れ、遊び、非行」が1割強、「友人関係(いじめを除く)」が1割弱となっています。
小中学校では、全国でみると、1000人率で25.7人となります。
もっとも少ない都道府県は福井県で、17.8人でした。
文科省は早期対応に力をいれているかについての自治体ごとの対応が現れている可能性があるという見解です。
わたしはちょっと違った見解をもっています。
福井県は、三世代で住んでいる家が比較的多い県です。
両親が共働きの家庭でも、おじいちゃん・おばあちゃんが子どもの面倒を見てくれることが多いようです。
また、子育てでも充実しており、朝に子どもが熱を出していたら、保育園等ではその日にはふつう子どもを預かってくれません。
でも、福井県では大きな病院では託児施設を併設していて、親が紙一枚を記入して朝に提出すれば、1日子どもを預かってくれるなど、親も安心して働くことができます。
たくさんのおとなのかかわりがあり、子どもが不安になりにくく、安心して生活できるという事情が不登校の少なさに関係しているかもしれないと、私見ですが、わたしは考えています。
いずれにしても、学校としては児童生徒が休み始めた初期の段階での対応が大切であるもいう国の指摘は、その通りだ思います。
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