いま大学では、「課題解決型学習」(PBL)を行うことが増えています。
PBLとは、Problem Based Learningであり、企業の課題解決に学生が取り組むのものです。
飛行機内での「耳の痛みを和らげるためには」というテーマで、関西大学の学生が顧客満足度を高めるために、ティッシュを活用する方策を考え、スカイマークの役員・社長の前でプレゼンしました。
その日の社長の「実現させよう」の一言で、実証実験することが決まりました。
そして、スカイマークの制服を関大生6名が着て、搭乗客にポケットティッシュを配りました。
そのポケットティッシュには、ティッシュを使い「耳抜き」する方法がイラスト付きでプリントされていました。
このようなPBLは、いま、大阪経済大、近畿大など、いくつかの大学で始まっています。
企業にとっては、思いつかなかった発想を大学生が提供してくれ、社員が刺激を受ける。
大学にとにとっては、学生が文字通り問題解決力を身につけます。
また、座学では学べないことが学べたり、社会を違った角度から見ることにつながることになります。
いまの小中学生が授業の中で、課題を解決する学習を行なっているのも、おおざっぱに言えば、PBLに通じるものです。
予測できない社会の問題に対して、知識を活用して解決を図る学習は、いまや小中高大を通して行われます。
(本文は、毎日新聞2019年1月14日の記事から引用しました。写真:関西大学のHPから)
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