わたしの心 

日々の出来事・感動などを日記にして公開したいと思います。
(管理人:Mrs.modest)

和菓子の日

2009年06月16日 | ミニ知識

今日は、「和菓子の日」だそうです。

 平安期のころより厄除け、招福のために16個の餅や菓子を神前に供えた習俗から来ているそうですが、昭和54年に制定されました。和菓子といえば、小豆から作る餡がポイントですね。
 小豆は、809年唐より京へ戻ってきた弘法大師(空海)が持ち帰ったもので、百人一首で有名な小倉の里にいた和三郎という菓子職人によって、砂糖と自家栽培の小豆で甘味餡が創製されました。 当時は、砂糖が手に入
らないということもありますが、中国では小豆に砂糖という組み合わせはありませんでした。したがって、餡こそメイド・イン・ジャパン。それは、西暦820年頃のことでした。以来、潰した餡も粒のままの餡も、混在したものを「小倉餡」というようになりました。
 この「小倉餡」の発祥の地といわれているのが小倉の里で、小倉山と清涼寺の間にある平地です。ここには茅の輪を象ったモニュメントと井筒八ッ橋本舗の六代目・津田佐兵衞氏による小倉餡発祥の由来が書かれています。
 井筒八ッ橋本舗の銘菓に「夕霧」がありますが、これは、現在六代目の父、五代目・津田佐兵衞氏が歌舞伎に因んだ菓子をつくろうと、友人と考えたもので、生八ッ橋に小倉餡が入っています。
 歌舞伎の出し物は近松門左衛門の「廓文章」。夕霧太夫にほれて廓通いをしていたぼんぼんの伊佐衛門でしたが、親に勘当され一文無しになりますが、それでも太夫が恋しくて編み笠に紙衣姿のみすぼらしい姿で遊郭・吉田屋にやってきます。 哀
れに思った店主が昔は世話になったのだからといって伊佐衛門を中に入れてやります。人気者の夕霧はお客の相手をしてから彼の前に登場し…というお話です。そして、お菓子の「夕霧」は伊佐衛門の編み笠の形をかたどって作られているのだそうです。
 和菓子ひとつで弘法大師から歌舞伎まで語れるという奥の深さ。 お茶会に出される和菓子は季節を表わしているものが多いですね。ヘルシーな和菓子で日本の風情を感じてみるのもよし。旅先では土地ところどころの和菓子に注目してみませんか。

和菓子大好き人間の私としては、うれしい日です。
たかが和菓子!されど和菓子!
和菓子は、奥が深~い!
ちなみに、上の画像は「水無月」と言う和菓子です。

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