去年はどう言う訳か花が咲かなかったスズランが、今年は健気な小さな白い花を咲かせてくれました。
因みに、我が家のものは日本すずらん。
日本スズランは日本に野生する種で、ドイツスズランはヨーロッパ原産です。
両者の見分けは、奥ゆかしく咲く日本スズラン、葉の上まで出て目立って咲くドイツスズラン。
ぱっと見で、おおよその見当をつけていましたが、花の中を覗くと一目瞭然だそうです。
写真向かって左の白無垢の花は日本スズラン、右の白を基調に6点の紅を配した花がドイツスズランです。
フランスでは5月1日はスズランの日( La Fête du Muguet)。
この日、愛する人や友だち、日頃お世話になっている人にスズランの花束を送る習慣があります。
春の訪れを喜び、お互いの幸運を祈ります。
「Le temps du muguet」(歌:ダニエル・ダリュー)
「 すずらんの咲く頃」
すずらんの季節が巡ってきたわ
再会した古い友だちのように
桟橋沿いをぶらぶらするために戻ってきたの
私があなたを待っていた土手まで
そして、あなたの微笑みが 花咲くのを見たの
これまでにないほど晴れたこの日に
すずらんの季節は決して長くは続かない
5月ほどはね 花束がすべてしおれてしまっても
私たち二人は何も変わらないわ
前と同じように美しく
私たちの愛の歌は
初めての日のように響きわたる
すずらんの季節は行ってしまった
疲れきった古い友だちのように
一年のあいだ、ずっと忘れていられるように
去っていくとき、私たちに残してくれた
春の気分を少しだけ
二十歳の心をすこしだけ
ずっと愛しあっていられるように
この曲は、もともとは「モスクワの夜」というロシアの歌です。
それにフランシス・ルマルク Francis Lemarque という歌手がフランス語の歌詞をつけて59年に発表しました。
日本での曲は、「モスクワの夜は更けて」(歌:ザ・ピーナッツ)として、ヒットしています。
スズランについて調べていましたら、思いがけず懐かしい歌を発見することができました。