わたしの心 

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(管理人:Mrs.modest)

曼殊沙華について

2020年09月29日 | 自然

今、巷では曼殊沙華があちこちで咲き誇っています。
改めて、曼殊沙華=彼岸花について調べてみました。

彼岸花の別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」は、サンスクリット語で天界に咲く花という意味。おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、という仏教の経典から来ています。サンスクリット語ではmanjusakaと書きます。
開花期間が1週間ほどなのに、秋の彼岸と時を同じくするかのように開花する彼岸花は、あの世とこの世が最も通じやすい時期に咲く花でもあります。
お彼岸に咲き、土葬をモグラや野ネズミなどから守るため、墓地などによく植えられていることから、「死人花(しびとばな)」「幽霊花(ゆうれいばな)」「地獄花(じごくばな)」のようなちょっと怖い呼び名もついています。
彼岸花の別名はその花の様子から、「天蓋花(てんがいばな)」「狐の松明(きつねのたいまつ)」「狐のかんざし」「剃刀花(かみそりばな)」など、全国にはたくさんの呼び名があります。
(※天蓋……祭壇の上などの装飾用のおおいのこと)
また、花のある時期には葉がなく、葉のある時期には花がないという特徴から、「葉見ず花見ず(はみずはなみず)」と呼ばれています。呼び名だけでもかなり妖しい雰囲気が漂いますが、その生長ぶりがさらにアヤシイ。まるで生長サイクルが逆なのでご紹介します。
彼岸花には、すーっと伸びた茎に鮮やかな花だけがついていて、葉っぱがまったく見あたりません。これも妖しく見える原因のひとつですが、実は、花が終わってから葉が出てくるのです。しかも、普通の植物とは逆のサイクルで!
・秋雨が降ってやがてお彼岸という頃になると芽を出し、1日に10cm近くも茎が伸びて、瞬く間に50cm位になり、あの真っ赤な花を咲かせます。そして1週間ほどで花も茎も枯れてしまい、今度は球根から緑の葉っぱがすくすくと伸びてきます。
・冬になって周りの植物が枯れても、たわわにしげった葉っぱのままで冬を越します。
・春にはせっせと光合成をして球根に栄養をため込みます。
・夏を迎える頃には、葉を枯らして休眠期に入ってしまいます。
・やがて秋雨をたっぷり含んでから、急ピッチで姿をあらわして、再び花を咲かせます。
                (「暮らしの歳時記」より)

「曼殊沙華あつけらかんと道の端」(夏目漱石)
「いつまで生きる 曼殊沙華咲きだした」(種田山頭火)
「曼殊沙華 抱くほどとれど母恋し」(中村汀女)

画像は、彼岸花の名所である半田市矢勝川(ご近所)のものです。
半田市は、児童文学者新見南吉の出生地でもあり、毎年この時期に「ごんの秋まつり」が開催されるのですが…。
コロナの影響で、残念ながら今年は開催中止ということに。
新見南吉についての詳細は、「新見南吉記念館」(クリック)にてご覧ください。

【結論】
曼殊沙華は、別名(日本では)が色々ありますが、語源は「天に咲く花」=おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる。
そんな縁起の良い花なんです

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