鬱蒼とした濃い新緑に覆われている日比谷公園・雲形池を撮影しました。梅雨期では大変珍しい、カラッとした快晴の青空の中を散策することが出来ましたが、正午過ぎになって気温が上がってきました。
雲形池の水面に設置されている「鶴の噴水」をズームで撮影しました。真冬の時期なると、この鶴の噴水周辺は寒さによって凍りついてしまうのだそうです。
「鶴の噴水」は1905年(明治38年)に東京美術学校(現在の東京芸術大学)の津田信夫、岡崎雪声両氏に制作を依頼し、設置されたものなのだそうです。
雲形池の東側(有楽町駅側)には立派な藤棚が整備されていて、藤棚の真下にはベンチが一列に配置されています。ビジネスマンの人たちがベンチに腰掛けて雲形池を眺めながら休憩していました。
ベンチ脇から雲形池を撮影してみると、緑地帯の新緑の背後には霞が関の中央省庁街の合同庁舎の高層ビル群が見えました。国会議事堂にも近い場所にあることから、政治的な市民運動が公園内で開催されることも多いです。
日比谷公園内や周辺を歩いていると、必ずのように政治的なデモやシュプレヒコールなどを目撃します。近年では脱原発デモを頻繁に見るようになりました。
雲形池周辺にはカエデやもみじの木々が多く植えられているので、晩秋の季節になると紅葉を楽しむことが出来ます。ですが、カエデやもみじの新緑も大変綺麗だと思いました。
雲形池の設計コンセプトは「ドイツ風庭園洋式の池」なのだそうですが、池の周囲には松の木々が植えられているなど、回遊式日本庭園の雰囲気の方が強いですね。
水面をよく見てみると、雲形池周辺に植えられている木々や霞が関の省庁街の建物群、綺麗な青空が写り込んでいました。東京都心部の中枢にある日比谷公園ですが、ひっそりとした雰囲気に包まれていました。
池の北側に立つと、鶴の噴水の姿は見えなくなってしまいました。真冬の時期、枯れ木に囲まれていた時に訪れた時は見えたのですが…。
池の周囲に植えられているカエデの木々の枝が散策道周辺まで垂れ下がり、日影となっています。そのため気温が上がっている中でも意外と涼しさを感じることが出来ました。
雲形池前から散策道を歩き、日比谷公園の敷地内で営業している「日比谷松本楼」の西洋レストランの建物を目指して散策していきます。
鬱蒼としている濃い新緑の中をしばらく歩いていると、緑の中からレトロモダンチックな建物が見えてきました。これが1903年(明治36年)の日比谷公園の開園時からこの場所で営業を続けている「日比谷松本楼」です。
レストランの建物の脇には「首かけイチョウ」と呼ばれている大イチョウの大木が植えられています。推定樹齢約350年・樹高21,5メートルを誇る圧倒的な存在感を誇るイチョウの木なのです。
首かけイチョウの大木も綺麗な新緑に覆われていて、太陽の光がほとんど散策道に降り注いでこない状態でした。散策道周辺はひんやりとしていて、夕方のような雰囲気です。