30度を超えるような猛暑の中、皇居前広場の緑地帯の中を散策していきます。二重橋を眺めに行く前に少し寄り道して、楠木正成の銅像を観に行きます。
皇居前広場の大部分は、広大な芝生広場と、芝生広場の中に植えられている黒松の木々が特徴です。7月の中旬の季節に散策してみると、綺麗な芝生の新緑を眺めることが出来ます。
内堀通りの大通りに沿って広がっている芝生広場をすぐ脇から撮影してみました。色鮮やかな新緑の芝生をすぐそばから眺めることが出来ます。「立ち入り禁止」の看板は立っていませんが、芝生の品質のためには入らない方がいいでしょう。
振り返って皇居前広場の緑地帯の中を縦断している内堀通りを撮影しました。内堀通りは城南地区(霞が関・虎ノ門)から城北地区(一ツ橋・神田)へ抜けることが出来る道路なので、常に交通量が多いです。
芝生広場や黒松の木々を眺めながら「楠木正成」像へ向かって散策していきます。散策道は綺麗に整備されていて、ベンチなども設置されていました。
芝生広場の中に植えられている黒松の木々、すごく手入れが行き届いていました。パッと見た感じでは黒松の木々は点在しているようですが、緑地帯が物凄く広大なので、膨大な量の木々が植えられているのではないでしょうか。
芝生広場の奥を見てみると、内堀通りを走る自動車の姿が見えます。
皇居前広場の敷地の南東側(観光バス駐車場の南側)に設置されているのが「楠木正成」の像です。楠木正成は、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての武将であり、足利尊氏と共に建武の新政を立案した歴史的な人物です。
1904年(明治37年)に完成した、東京都内の代表的な銅像であり、 別子銅山開山200年を記念して住友家が企画し作成され、宮内庁に献納されました。
…とは言っても、周囲の観光客の人たちは、あまりこの銅像には興味がないみたいでした。
皇居前広場内に植えられている「黒松」の木々ですが、この黒松は40メートルの高さまで成長することも可能なのだそうです。ただ自然の状態ではそこまで成長することはまれなのだとか。
記録的な高さの黒松としては、「春日神社の松」(島根県隠岐郡布施村(現・隠岐の島町))の66m、「緩木神社の松」(大分県竹田市。もと国の天然記念物)の60m、「大日松」(茨城県大宮村(現・龍ケ崎市))の55mなどがあったのですが、いずれも現存していません。
黒松は汚染と塩害に強いために、街路樹や防潮林に使われるのだそうです。排気ガスが年中多い東京都心部のさらに中枢である皇居前広場に黒松の木々が植えられているのも、その意味が大きいのかもしれませんね。
高さ40メートル以上の黒松の木など、一体どんな姿形をしているのか一度見てみたい気がしますね。皇居前広場のクロマツは、どれも高さは10メートル前後に手入れされているようです。
猛暑日のためか、この日の皇居前広場を散策している観光客の姿はほとんど見えませんでした。これから元来た道を引き返して二重橋へ向かいます。