
標高の高い丘陵地帯の上に位置している財務省上交差点から、溜池山王駅方向へ向かって「六本木通り」を南へ向かって歩いていきます。進行方向左側をふと眺めると、国会議事堂の頭頂部のピラミッド屋根が小さく見えました。

財務省上から溜池山王方向へ向かって、緩やかな右カーブの下り坂が伸びている六本木通りを撮影しました。霞が関の中央省庁街と、永田町地区の国会立法地区の境界線の役割を果たしています。

国会議事堂の敷地の南側の斜面に広がっている衆議院第二別館や、国会記者会館と言った建物群を撮影しました。この界隈に建っている建物も老朽化が進んでおり、最近では建て替え工事が至る場所で進められています。

財務省上から下り坂一辺倒だった六本木通りですが、「尚友会館」前から緩やかな上り坂に代わっていきます。永田町・溜池山王界隈は非常に複雑な地形の上に街並みが広がっています。

振り返って財務省上交差点方向(坂上方向)を撮影しました。この日は休日の散策だったので、人の気配が全くなく閑散としていました。六本木通りも車の通行はほとんどありませんでした。

地形の起伏を利用し、六本木通りの地下を通っている都心環状線の霞が関トンネルから地上へ上るための「霞が関出入り口」が設置されています。

「内閣府下交差点」にやってきました。正面に緑地帯のように木々が密集して生えている敷地が見えますが、これが「総理大臣公邸」です。元々総理大臣官邸だった建物を50メートル程南側へ移動し、2005年から総理大臣公邸として使用されています。

交差点角には「内閣府」の建物が建っていたはずですが、取り壊されて新しい高層ビルが建設中でした。

かつての江戸城の外濠の水面跡地を埋め立てて造成された「外堀通り」まで下りてきました。溜池山王駅前を経由して総理大臣官邸、山王坂、国会議事堂の裏側へ向かいます。

普段の平日だとビジネスマンの人たちで混雑し、車の交通量も非常に多い外堀通りですが、この日は休日だったので閑散としていました。人気のない外堀通りのビジネス街の中を散策していきます。

しばらく歩くと首都高速都心環状線の高架橋が真上を通っている「溜池(ためいけ)交差点」にやってきました。皇居周辺を環状に通っている外堀通りと、東京都心部から六本木や渋谷方向へ伸びている六本木通りが交差している場所なので、普段は非常に交通量が多い場所です。

「溜池」とは、江戸時代にこの地に作られた大規模なため池(貯水用の池)に由来しています。江戸城の周囲を環状に整備されていた外濠と一体化されていて、交差点界隈は周囲と比較すると最も標高が低い場所です。

緩やかな谷底地形の中を通っている外堀通り沿いはオフィス街が広がっていて、この先の赤坂見附周辺まで伸びています。

江戸城時代の外濠を埋め立てて造った外堀通りなので、大通り全体がカーブを描いています。歩道を散策していても数百メートル先も見通せないほどです。都心部のオフィス街が碁盤目状に整然と整備されている大阪と比較すると、結構粗雑な感が否めません。

東京地下鉄銀座線と南北線が交差している「溜池山王駅」前にやってきました。駅周辺は大通りの両側をオフィスビル群に囲まれていて、谷底を歩いている感覚です。

溜池山王駅前の「総理大臣官邸」の敷地の裏側へやってきました。官邸の敷地内に植えられている木々は、ほんのりと赤くなりかけていました。総理大臣官邸裏の道路を歩いて山王坂へ向かいます。
