ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

嵯峨野で一杯 お茶を飲む

2005年06月06日 | 京都
今日は久々に連れと自転車でお出かけをしてきました。行く先は嵯峨野方面。もしかすると、このあたりに来るのは高校以来かもしれません。嵯峨野というのは、隣県出身の私にとっては小、中学校のお決まりの遠足コースでした。でも、随分忘れているもんですね。

まずは清涼寺。ちょっと広隆寺に雰囲気が似てたかなあ。広い境内の奥に手入れの行き届いたお庭があって、イロハカエデが小道に覆いかぶさって、ちょっとだけ迷いこめる空間、という感じでした。

それから、だんだんに坂を上がっていって大覚寺。このあたりは、周りのお家もなかなかどっしりしたところが多いです。ここは、「嵯峨御流」という生花の総本山でもあります。園芸店の奥さんがお免状を持っていらっしゃるというのでどんな風か楽しみだったのですが、間の取り方や植物の使い方が実に自然な感じで気に入ってしまいました。ここも「嵯峨御所」といって、その昔天皇が門跡を勤められたお寺の一つです。お庭の形式も館のつくりも、御室御所(仁和寺)に通じるものがありましたが、こちらの方がちょっと広いかな?圧巻は、本堂の横から大沢の池に付きだした広いぬれ縁。日本最古の人工の林泉といわれるこの池から渡ってくる風がとても気持ちよく、いつまでもぼおっとしたくなってしまいます。ここから見る仲秋の明月が最高なのだとか。いいなあ、みたいなあ。でも、とても入れないんだろうなあ。

最後に祇王寺へ。なんとなく懐かしい道を通り抜け、やはり山に向かって坂を上がった先に庵のように結ばれた小さなお寺。ここの苔の美しさは、なんともいえません。イロハカエデが随分上の方まで枝が上がって、その向こうに青々とした若葉が天蓋のように空を覆い、歳月を感じさせる風景です。なんと言っても気に入ったのは、そのカエデの白い細々とした幹と鮮やかな緑の苔の間をちょろちょろと流れてくる小川。巾10cm位なものでしょうか。苔に呑まれそうになりながらも心地よい音を立てて流れてきています。後ろから来た修学旅行生の男の子が、「う~、いやされるう~!」といいながら入って来たので、思わず笑ってしまいました。

落柿舎の横を通過。そうそう、ここここ。竹林を通ってお家へ。竹林も、ずいぶん長いもののような気がしていましたが、自転車で通るとあっという間。ここは歩いて通るべきだなあ。駆け足でしたが、なかなかよい1日でした。

あれ?今パンフレットを見ると、秋の祇王寺は大分雰囲気が違う。落葉に埋もれた庵の吉野窓。あ、ここだったんだ。むかし、すごくきれいだなと思ったけど、お寺の名前を憶えてなくて、どこだか分からずにいた場所。ってことは、昔は園路ではなく苔と落葉の上を直接歩いてたんだろうか。落葉を踏み締めてあの窓を覗き込んだ記憶があるんだけどなあ。はて?

☆今日のちび庭気温 17~32℃ 晴れ。そんなに暑く感じなかったけどなあ。そう言えば午前中暑かったかな?(*^0^*)/