ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

紫陽花の青さ競いて朝の路

2005年06月15日 | 京都
きれいですね~。アジサイ。この季節になると、もううきうきしてしまいます。でも、うちにはまだアジサイの鉢はない。(ってゆーか、猛暑だった昨年、ベランダでかわいいヤマアジサイの苗を枯らしてしまったのでした…。かわいかったのになあ~。くっすん。)

も、梅雨が近づいてくると(って、いっこうに近づいてきませんが)、アジサイがほしくてたまらなくなってしまいました。今年は鎌倉のアジサイ寺も見られないしなあ~。で、早朝通勤の為に駅まで歩いていくと、町のあちこちにアジサイの鉢がまぶしく輝いているのです。あかいいろ、あおいいろ、しろにむらさき。ガクアジサイ(Hydrangea macrophylla form. normalis)に手まり型(H. macrophylla form. macrophylla)、柏葉(H. quercifolia)やヤマアジサイ(H. serrata)系。それぞれに濃さも花びらの大きさも異なり、みんな違った風情を持っています。まるで十二単をきた女官達が、重ねの色を競い合っているように。

いろんなお店をのぞいて、「ほしい一鉢」を探してみましたが、いざ手に入れようとすると、なかなか気に入ったのが見つかりません。もちろんピンクも愛らしいのですが、イメージでは、雨に一層冴え渡る青の花が頭から離れず。でも、目の前に売られている鉢はずいぶん頭でっかちだったり花びらがやたら大きかったり、色に締まりがなかったり。う~ん。

ふと気が付くと、太秦の大映商店街に、なかなか素敵なアジサイの鉢が置いてあります。ふんわりと、自然な感じで咲いている。植えてある鉢の大きさは直径20cm、高さ30cmくらいでしょうか。焦茶色の、なかなか渋い焼き鉢です。いいなあ~、これ、と思ってあたりを見回すと、商店街のあちこちに同じ鉢が。あれ?ここのお店のって訳じゃないんだ。そういえば鉢に「蜂中」書いてあるけれど、どこかの業者さんが入れているのかな?

いろんな形や色のアジサイの蜂を廻りながらもうしばらく歩くと、青紫ののぼりが立っていて、「アジサイ祭り 蜂が岡中学校」と書いてありました。どうやら、この中学校の生徒さん達が、アジサイの栽培を通して地域の町づくりに貢献し、地球の環境について考えるということらしいのです。置かれた蜂は200鉢。先々週の土曜日には、パレードやアジサイの小鉢の販売もしていたらしい。しまった!逃した!!!そういえば、さかなちゃんの母校の農高でもアジサイの栽培&販売をしていたって言ってましたね。こんな風にお花を通して地域で交流できるのは素敵なことですね。

さて、そんなこんなで相変わらずお気に入りの鉢が見つからずにいた私。今日園芸店で寄せ植えを作っていたら、奥さんが植え込みの剪定を始めた。「あ!!もしかして、このアジサイの切ったの、もらっていい???」ときいたら、「ああ、いっくらでも持ってきなさい。来年ちゃんと花が咲いたら見せてね。」ということで、切り落とされたアジサイの枝を挿し木用にもらってきたのでした。やったあ!手まり型の、とってもオーソドックスなやつ。花びらが小さくて、優しい青。ええっと、青色だから酸性の土だな。明日ピートを買ってこよっと。

そうそう、今日はもう一つ素敵な花に出逢いました。ナツツバキ(Stewartia pseudocamellia)の大木です。といっても4~5mほどですが、その枝振りも花付きも見事なこと。いかにも老舗、といった感じの町家のお店の前に、なんともたおやかに、瑞々しい薄緑の葉にこぼれんばかりに黄色い花心のふわっとした白い花をまとわせていました。ん~、よいものを見た。よかったよかった。

☆今日のちび庭気温 18~28℃ 晴れ→曇り 街の中が白く見えるほど暑い日でしたね。明日からいよいよ雨。ちょっと寒いのかな。(^^;)