ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

暑つおすな~。

2005年07月16日 | 京都
と、祇園祭の挨拶はこれである、と京都検定のテキストに書いてありました。花売りにいった先のおばあさんがおっしゃるにも、「暑ないと祇園さんやない」のやそうでございます。ちなみに、京都検定の正式名は「京都・観光文化検定試験」。受けるかどうかはさておき、ヨソモノの私にもなにかとお役立ちの一冊でございます。

さて、木曜日の夜は、行ってきました「宵々々山」。1か月間の祇園祭のメインイベントである山鉾巡行の3日前から、市内のあちこちに各町の「山」や「鉾」が組み立てられ始め、同時に「屏風祭り」も行われます。京都の碁盤の目のだいたい西側に、「長刀鉾町」や「蟷螂山町」など、各「山鉾」の名前のついた町が固まっており、そこの旧家が先祖代々伝わる屏風や掛け軸を家の中に飾って道行く人々に見てもらうというものです。

夕方6時。いよいよ四条通や烏丸通が歩行者天国になり、あちこちに組み立てられた山鉾の提灯に火が灯り始めます。既に人出は多く、浴衣で着飾った人々もいっぱい。連れとまず向かったのが「ちまき」買い。どの山鉾でも、町の人たちが縁起物のちまきや、お守り、その他Tシャツや手ぬぐいなど、自分の山鉾のしるしが入ったグッズを売っています。しかし、なんといっても心惹かれたのは、お札を売る子供達の歌。幕を張った向こうから灯りのもれる露地に入ってゆくと、浴衣を着込んだ子供達が、会所に並んで座っている。「ちまきどうですか~!」「おまもりどうですか~!」「はと笛どうですか~!」とひとしきり叫んだあと、仲間を見回して、せーの、で歌いはじめる。

厄除けのお守りはこれより出ます
常は出ません今晩限り 
ご信心の御方さまは 受けておかえりなされましょう
おろうそく一本献じゃれましょう

なんていい歌なんでしょう。まだ日本にこんな歌が残っていたなんて。他の鉾のところでもそれぞれに子供達が歌っていましたが、すこ~しづつ節回しが違います。いったい、いつの時代から歌い継がれてきたものなのでしょうか。こうして同じ節を歌っていたであろうはるか昔の人々に出逢ったような気がして、ちょっと感動してしまいました。

ちまきも、お飾りと食べられるものとがあるのですが、これも山鉾ごとに全部違うのですね。集めたくなる衝動をぐっと堪えて(!)、長刀鉾(厄除)と鯉山(立身出世→カープに勝ってほしいという広島人の連れの願いがこめられている)のちまきを買ってきました。手ぬぐいも入手。これはやみつきになりそう…。

いろんな通りのいろんな山鉾の飾りや格子の向こうの屏風、提灯や出店をのぞきながら、そぞろ歩き。ずいぶん歩いたので、もうすっかり足が痛くなってしまいました。鶏山に登らせてもらうと、お囃子の熱気に気押されるようでした。下を歩く人々もすごい数です。すっかり堪能してしまった「宵々々山」。本番にはどんなことになっているのでしょうか…。

次の日の造園やさんしごとはかんかん照りの気温も久々の31℃。もうすっかりバテ気味。帰る頃には本当に足が上がらなかった。お陰で、本日土曜日は家でぐったりしながらテレビで祇園祭を見ておりました…。

☆今日のちび庭気温 21~34℃ っていっても、14日からとりそびれていたので3日分の気温です(^^;)。梅雨明け?ってくらいすっかり晴。ますます水やりが追い付かないねえ。さあ、夏本番かな?