ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

まんまるお月さま。

2005年07月22日 | 京都
きれいだねえ~。すっかり夜。今日も1日長かった。朝一番は、藤棚の剪定。偽木でできた円形のパーゴラの上によじのぼり、暴れまくっている若いつるをつかんでは切り落とす。足場は古いつるに阻まれ、なかなか微妙なバランス。昔ちょこっとやったバレエのバーレッスンが、こんなところで役に立っている。人生って、分からないものね。

おにいさん達と手当りしだいばしばし切り進んでいく。他の木に巻き付いたつるも取る。うーん、ターザンっぽい。ほぼつるを切り落としたあと、かなり揺すって古い葉を落し、徹底的に掃き掃除。よし、葉っぱ一つ落ちてない。きれいになったぞ!と思ったところで親方におこられる。「やりなおし!」
?「土も掃け土も!」と、親方はベンチの周りのレンガ積みの目地に詰まった土までかきだす。おお。大変失礼しました。今日は久々の造園や全員集合。いつも私ひとりで手が届かない部分まで、今日は徹底的に団地のお掃除。きれいにすると、ここまでピカピカになるもんなのね。この広大な土地に雑草一つ、石ころひとかけら転がっていません。子供達の遊ぶ砂場の中までほんとに徹底的に。子供達が夏休みに入り、そして住んでる方がお盆を気持ちよく迎えてもらえるように、という為の本日の大掃除。

暑い中、あちこちで親方の怒声がピリピリ。その分、とおっても優しいおにいさん達(ごめんね。なかなかお役に立てなくって)。親方がヒートアップするほど、迎え撃つ(?)弟子達の団結も強まるというものです。でも、「わかるか?全部愛なんや。愛。」と決め台詞を吐く親方が好きさ。植物への愛、お客さんへの愛、仲間への愛。「愛があればほっとけへんし自然に体が動くはずや。葉っぱやら枝振りをよう見とけ!」という親方のあたたか~いお言葉に背中を押されつつ、今日も炎天下の団地内を駆け巡るのでした。

でも、お昼時、大きな桜の木の下にはいると、風が心地よいですね。かえって梅雨時の方が湿度で汗が蒸発しなくて熱中症気味だった感じ。なんとか夏がこえられそうな気がしてきた。今団地で一番元気なのはキョウチクトウ(Nerium indicum)とサルスベリ(Lagerstroemia indica)。キョウチクトウは、なんか毒々しさがあってあまり好きじゃなかったんですけれども、ここの限り無く白に近いうす桃色のキョウチクトウは、可憐でとってもかわいい。キョウチクトウと、○○造園の白地に薄緑色の文字のトラック。なんとも絵になるではないか。

☆今日のちび庭気温 23~34℃ 曇りのち晴 でも、37℃だったっていう声も…。(^^;)

これは芋ではありません。

2005年07月22日 | 京都
今日は暑かったですねえ。こんな暑い日に温室作業なんて、反乱起こしてやるう~!という言葉を飲み込んで、くたびれてぼろぼろになった観葉植物の処分をしておりました。このくらいの暑さでの作業なんて、この業界じゃ常識の範囲ですもんね。長年クーラーの効いたオフィスで働いてきた私としては、そんなところで無理しなくったって、今の技術ならいくらでももっと快適な作業環境が作れるはずなのに、そしたら作業効率はずいぶん上がるのではないか?と思ったりするのですが。もっと積極的に体を冷やす作業服や帽子とか、力が軽くて済む道具とか…。ユニバーサルデザイン、ってやつでございます。

さて、そのくたびれてぼろぼろになった貸し鉢の植物達。もう、どうしようもなく下枝が上がってしまったもの、葉っぱが極端に落ちてしまった鉢。根腐れしてるのは仕方ないとして、単に成長しすぎて葉っぱが上の方にしかないなんていうのも、もう貸し鉢には出せないから処分ね、なんて言われたのですが、やっぱりまだまだ元気な幹を切り落とすのは忍びない。1年もおいておけばきっと復活するんだけど、そんなことしてたら温室がいくらあっても足りない。本体は残念ですが、しっかり刺し穂だらけにしてしまいました。 ご期待通り、いくつかは我が家へ。

茎だけなのに、それでも数本抱えると結構な重さ。バス停で座っていると、やってきたおじさんがしげしげと袋の中身を見ているのを感じる。ついにおじさんが声をかけてきた。「あの、これ、なに?」挿し芽用に観葉植物の茎だけもらってきたんです、と説明すると、「これ、挿すだけで花が咲くの?」「はな、というより、はっぱですね~」と、ドラセナ(コンシンネ Dracaena marginata)とユッカ(Yucca elephantipess)の形を説明してみる。「いや~、僕、芋かと思ったんだよ。きれいな芋があるもんだなあと思って。僕、調理師なんだ。」とおじさんはにこにこ。たしかに、ほとんど芋っぽい。切るときもサトイモ切ってるみたいだったもんなあ。

おじさんは、若いとき丁稚奉公から今の仕事を始められたそうで、「最初の1年はほんとに皿洗いだけしかやらせてくれなかったんだよ。それでも、それから365日休みなしで良く働いたし、お花やお茶、踊りのけいこもしたんだよ。」と、いろいろなお話を聞かせてくださいました。一緒にバスで河原町方面へ。思わぬ楽しいひとときとなりました。やっぱり、何でも職人さんというのはすごいものですね。声をかけられたのも、探究心の故でしょう。身が引き締まる思いです。わたしもがんばらなくっちゃあねえ。

さて、家に帰って挿し木をしだしたのは、もう夜中の12時前。うまくついてかわいい葉っぱを出してくれるといいなあ。うまくいくかなあ…。

☆今日のちび庭気温 24~36℃ でも、夜は今日はわりと涼しく感じます。やっぱり、湿気があるとないとで大違いですね。(^_^)