ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

昔の人は凄すぎ。

2005年03月22日 | 京都
いや~、それにしても、現在でも個人であんなお庭もってる人がいるんですねえ。

今日は引き続き実際の植治さん作のお庭の見学に行ってきました。一つは無隣庵。もう一つは、個人宅である為普段は非公開の織宝苑を、セミナーの為に特別に見せていただくことができました。これら2つについては、とにかくいつか見てください、というしかありません。まさに、「体で感じるの庭」でした。本当に心和む素晴らしいお庭です。

ただし、無隣庵の方は市の所有で、メンテナンスの業者さんがその都度入札で選ばれるので一貫した手入れがされにくいとのこと。もう一つの織宝苑の方はずっと同じ業者さんが手入れをられるのでまあまあよく整えられているとのことでした。

さて、その後は植治さんの庭に水をもたらした大きな時代の立役者、琵琶湖疎水の見学です。これは、日本の技術だけで運河を掘り日本初の水力発電を成し遂げたという、じつは京都の命運をかけた大事業だったのですが、それもさることながら、それを成し遂げたのが、若干24才の技術者であった、ということに大変驚きました。

なんと、彼は自分の卒業論文として琵琶湖疎水のプランを書いたところ、それが当時の京都府知事の眼に止まり、この大事業を指揮することになったそう。

もちろん傑出した人物だからこそなのですが、それにしても若い!すごい!知りませんでした~。

ふう~、盛り沢山の2日間。だめだ。もう寝よ。ではまた明日~!

☆今日のちび庭気温 4~35℃ また日が当たったのかしら。(・。・)!!!!

京都が京都である理由(わけ)

2005年03月21日 | 京都
今日は、日本ガーデンデザイナーズ協会主催のシンポジウム「植治の庭」に行ってきました。

植治(小川治兵衛)さんというのは、明治維新後に活躍された、近代日本庭園の先駆者となった偉大な作庭家です。大変おおらかな作風で、私も憧れています。

学校でその庭の構成について学んだこともあったのですが、今日はさらにその時代背景についてもたくさん面白い話を聴くことができました。中でも、特に印象に残ったのが、「なぜ、京都風なるものが存在するのか」つまり、なぜ、京都はここまで景観の様式が統一されているのか、というものでした。

うまく伝わらないかもしれませんが要約すると、京都の様々なデザインや景観は、ひとりひとりの個人の営みの結果あのような街並になったのでは決してなく、ひとえに「ある一つの行事」の為、つまり、東京に行ってしまった天皇が、即位の大礼という行事のために戻ってくる、それに伴い戻ってくるであろう当時の皇族、貴族、官僚達を迎えるべく大々的に街を整備した結果なのだ、というものでした。
植治さんの庭のある邸宅は、ほとんどがそういった方々の宿舎の候補であったそうです。

「まちなみづくり」の手本として京都を捉えていた私にとっては、これは非常に目からウロコなものでした。ウツクシイマチナミへの道のりはまだまだ遠そう…。

薄曇り~夜は雨。やっと温度計を見つけました!明日から計測できる!!!(*^0^*)/

君の名は?

2005年03月19日 | 京都
桜です!近所のとろとろした流れの名は有栖川(ありすがわ)。その川と四条通(しじょうどおり)がぶつかるところに、いくつかの桜の木があります。

引っ越してきたその日、いち早く目を付けていたこの桜。他の桜の木はまだ蕾もかたいというのに、ここの数本だけ、いち早くふっくらとうすもも色にほころびかけていたのです。

この川の上流にわりと近所では評判の見どころがあるらしいのですが、私はすっかりこの桜が気に入ってしまいました。でも、なんていう品種なんだろう???

ネットであたってみて近いかな?と思ったのは寒桜(Prunus × kanzakura)。でも、なかなか写真では分からない。寒桜は大島桜と寒緋桜(かんひざくら)との雑種というから、色や形にも幅があるのかも。

早い、といえば河津桜(Prunus lannesiana cv. Kawazu-zakura
)?とも思ったけど、そんなに濃いピンクでも華奢でもない。どちらかというとぽってりした感じ。枝にぼてぼてと付いているこのつぼみのぽってり感はなかなかないよなあ~。おいしそ~(?)。すっかりお気に入り。

やっと一日快晴になった今日、すっかり満開になっていました。春だな~!

キョロ探検隊

2005年03月19日 | 京都
ここんとこ、朝のお天気がウソだったと言わんばかりに、お昼を過ぎるとざっくりと雨が降ってくる。あ~ん、洗濯物干したとこなのに~。

通り雨を待って、自転車で区役所へ。う~ん、やっぱり京都は面白い。実にいろんなお庭がある。ちょっといくだけで、ずいぶん風格のあるお庭があったり、家自体も変化に富んでいる。様々だけど、はっきり言って凝ってます。

よくもまあ、と思わせるような狭い空間に、お約束のように一本植わっている木を見るのも楽しい。それが松だったり、梅だったり、モミジだったりツバキだったり。

家の前のごく小さな空間を昔ながらのブロック塀で低めに囲ったのが連なって、それぞれにせっせと植物を育てているのをみると、どこかイギリスのチチェスターで見たアパートの前庭を彷佛とするような。

古ぼけていても住んでいる人の愛情を感じるなあ~、と思いました。こんな風にきょろきょろしながら自転車に乗ってるもんだから、あぶないあぶない。しっかり前に注意して走りましょーね。

晴れ→土砂降り→ぼちぼち晴れ。昨日よりちょっと寒い。さて何度?(^^;)

気の長いこと。

2005年03月18日 | 日記
大量のダンボールの山。明日の朝はゴミ出しだ。ところで京都ではあまりごみの分別をしないそう。藤沢でさんざん分別の腕を磨かれた後だけに(!)、プラごみと生ごみを一緒に出すのにすごい抵抗感。

まあ、せまい部屋中ごみ箱だらけにしなくて済む点はとっても嬉しかったりして。でも、ほんとにいいの?いいの?なんて、明日初めてごみ出すまでどきどきしちゃいます。

今日はやっぱり一日家で片付け。この引っ越し中にタネから目覚めた子が一匹。ナツミカン(Citrus natsudaidai)!知る人ぞ知る(?)思い出の樹のひと粒。

ほんとは親木をもってきたかったんだけど、すでに高さ1.5mもある。加えて、実家に植えようにも豪雪地帯だからなあ、と、泣く泣くあきらめたのでした。

わ~い!やったあ。よしよし、この引っ越しの騒動の中で生まれたから、きみには「モーガン」と名付けてあげよう。一人前になるのは…いつかなあ。

今日も温度計なし。くすん。一日暖かい雨でした。