ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

お洗濯日和

2005年04月24日 | 京都
筍ご飯、筍ステーキ、筍サラダ、筍の治部煮。ぜえ、ぜえ。あ~、作った。んまかったんまかった。今日の夕飯は筍づくしでした。ちび庭前の畑のおじさんおばさんが、道のところで直売しているのですが、その中にあったちび筍ざる一篭。昨日買い物帰りに300円で買ってきたのでした。直径5B、長さ10Bくらいの筍が米ぬか付きで15本ほど。やはり、生から下茹でして作ると香りと歯ごたえがよいですね。ちび庭のサンショウの鉢から3枚ほど「木の芽」をとってのせると、とっても贅沢な気分。ありがたやありがたや。

きょうも強い日差しにちび庭の植物達がどんどん大きくなっています。まさに、すべての葉っぱという葉っぱのソーラーパネルが太陽を追い掛けて一生懸命「充電してる」って感じ(正確には光合成なのですが)。ほんの数十分前にたわしで磨いて水の滴るまな板も、お日さまに当てて干せばもうからりと乾いた白木になっているというのに、鉢に水がある限り葉っぱは干涸びないんですねえ。つくづく、植物というのはすごいシステムを持っていると思います。

近所は花盛りですが、うちのちび庭のお花はちょっと早めのひと休み。今は花も少なくなったシクラメンと薄黄~薄紫のビオラの寄せ植えの一鉢に花があるくらい。バラもベロニカも、まだ咲くまでもうちょっと準備がかかりそうです。球根ベゴニアもまだ角芽が出てきただけ。よそのうちを見てると、はやくうちも玄関に盛大な一鉢を置きたくてたまらないのだけれど。

でも、1日1日増えていく葉っぱを見ているのは、やっぱり嬉しいものです。今待ち遠しいのは、ポテンティラ‘ギブソンズスカーレット(Potentilla 'Gibson's Scarlet')。スカーレットというように、真っ赤な花が咲くはず。ついこの間まで、3枚くらいしかなかった葉っぱが、今では30枚くらいになったでしょうか。この葉っぱが、たまらなくかわいいのです。イチゴに似た葉っぱには、銀色のにこ毛。なんとなく雰囲気子ネコの手っぽい。ロックガーデン向きっていうから、屋上にもいいのでは?と思っているのですが。エリカ‘クリスマスパレード’と一緒に緑の手書き模様の陶器鉢に植えてあります。このエリカの黄色みのある穂先との相性がよく、わりと気に入っている一鉢。咲くのはいつかな~。

☆今日のちび庭気温 9~24℃ 今日もしっかり晴でした。おぼろ月がなんともいい感じ。(^_^)

そして筍を買って帰る。

2005年04月24日 | 京都
ついつい夜更かしをしてしまいました。ネット検索をしだすとキリがなくて困ります。今日は自転車に乗って図書館にいってみましたが、あんまり本の数がなく、お目当てが見つからなくて残念。どうやら、2年後には近所に京都市で一番の図書館ができるらしい(そして地下鉄も伸びてくるらしい)のですが、そんなに待てない~。

今日の初花はツツジとハナショウブ。もう鯉のぼりも出てますもんね。フジの花も。そろそろマリーゴールドも見かけるようになりました。あっという間にどんどん花が咲いてきますね。やっぱり、最低気温が10℃以上に安定し出すと植物の成長が早いですね。1か月前はまだ寒々としていたというのに。

図書館をあきらめて、その足で天龍寺へ。本堂ではなく、特別公開していた塔頭「宝厳院」に入りました。そのお庭のつくりの豪勢なこと。隆起あり、大岩あり、豊かな流れあり。竹垣も穂垣、蓑垣、光悦寺垣、豊丸垣…と目を見張るばかり。これ、室町時代に作られたって、本当でしょうか。大掛かりで、もしやどなたか今流行の作庭家の方が作られたのでは?とも思えるほど、とても斬新な庭に見えます。借景式枯山水庭園とあり、後ろには新緑の嵐山。中国に2度も渡られた禅僧の作とか。それでこのスケール感もちょっとうなずける気がします。

買い物をして有栖川の縁をとおって帰ります。いつも通る川岸の、いつも通りかかる、川へおりる広い石の階段。必ず誰かはそこに腰を降ろしています。この前は魚取りをしている子供達でしたが、今日はカップルがひと組。お年寄りのご夫婦がすわって、近所の方と話し込まれていることもありました。階段の対岸には桜の樹が茂り、川辺には菜の花や野草が揺れています。せせらぎが心地よく、つい、座ってみたくなる空間です。

そういえば、こんなふうに気軽に小川におりられるのは近所ではここくらいでしょうか。水に触れられる場所がもっとあればいいなあと思います。それには、水もある程度きれいである必要がありますね。階段という装置は、川岸にはなかなかいいものだなあ、と思いました。

☆今日のちび庭気温 9~21℃ 晴時々くもり すごしやすい1日でしたね。

菜の花畑に入り日薄れ~。

2005年04月22日 | 京都
きれいな日の入りでした。空には放り投げたようなお月様。

今日も長い1日だった。朝家を出たのがずいぶん遠い昔のよう。金曜日は相変わらず4時起き造園やさんでがんばってますよう。なんだかホントに、地球の自転と同じリズムで生活してる感じ。実に健康的。6時台のJR山陰線はもう満員。京都って、ラッシュアワー早くない?大阪まで行く人が多いんだろうか。

今日の掃き掃除のメイン落葉はクスノキ(Cinnamomum camphora)でした。ちなみに、同じクスノキ科には、お菓子によく使うセイロンシナモン(Cinnamomum verum)、中国産シナモン(Cinnamomum cassia)、いわゆるニッキもしくはニッケイ(Cinnamomum sieboldiie)があるそうです。

クスノキを初めとする常緑樹は、いまが新旧の葉っぱの入れ代わり時。落葉樹ほどではありませんが、それでも1本のクスノキの周りからは45P用ゴミ袋2袋分の落葉が出ます。それが敷地内に何本あるやら!

落葉をゴミ袋に押し込んで、足で上から踏み付けて、さらに落葉を詰め込んでもまだどっさりある~。camphoraの名の通り、樟脳のよい匂いのする落葉を半分はしゃぎながら集めていた私ですが、団地の住民の方からは、「あんまり落葉が多いしうっそうとしてるので、ばっさり半分ぐらいに切っちゃって。なんなら抜こうかって話もあったんだけど。」なんて大胆なお言葉も。

もったいないなあ、こんなに充分な敷地があって、樹植栽間隔も広く、通路までもかなりの余裕があるのに。せっかくもっともっと大きく、のびやかに育つことのできる、いまどき貴重なくらい広い空間なのに。やはり、一番に「防犯」が理由となり、どこからでも見通せるという条件が不可欠ということのようです。大木(たいぼく)受難の時代ですね。あのイギリスの伸びやかに育った古木に憧れてしまう私としては、実に残念な気がします。

☆強のちび庭気温 13~23℃ 晴時々くもり。ほどよく暖かい1日でした。金曜日がいつもこんなお天気なら嬉しいんだけどなあ。y(*^^*)y 


将棋のコマになったような。

2005年04月21日 | 京都
まるたけえびすにおしおいけ、あねさんろっかくたこにしき…。何だと思います?京の手まり歌なんだそうですが、これは全部京都の町を東西に走る道の名前を北から順番に並べた歌なのです。

丸太町通(まるたどおり)、竹屋町通(たけやまちどおり)、夷川通(えびすがわどおり)、二条通(にじょうどおり)、押小路通(おしこうじどおり)、御池通(おいけどおり)、姉小路通(あねこうじどおり)、三条通(さんじょうどおり)、六角通(ろっかくどおり)、蛸薬師通(たこやくしどおり)、錦通(にしきどおり)、四条通(しじょうどおり)…。

園芸店で、「これ、おぼえとくとええで。」と教えていただいたのですが、これらの細々した通りをいくつもくぐり抜けて、お花をお届けにいくのです。途中でどこにいるのか分からなくなったときは、これをつぶやく。お届けの範囲はさらに五条も越えてゆきます。おかげさまですこしずつわたしも碁盤の目のどこにいるのか見当が付くようになってきました。

集金に行った先輩を車の中で待つ間きょろきょろしてみると、道のむこうには簾(すだれ)屋さんが。古風な張り出し窓の中にも外にも、美しい簾がかかっています。屏風のように仕立てたもの、途中に板の切り返しをつけて細工を施したもの。(たぶん造花だろう)菖蒲をすっと活けて、すずやかにディスプレイしてあります。こんな高級そうな簾、まだちゃんと使うお家があるんですね。一度お邪魔してみたい…。そういえば、近所でも簾を軒に吊るしているお家をよく見かけます。風流ね~、と思う一方、夏の熱さを推して知るべしってことかな?

スーパーで車からお花を降ろしていると、通りがかりのおばあさんに「あんたんとこ、しきみ、あるう?」と呼び掛けられました。こちらです、と差し出すと、「いや、もっと大きいのがええなあ。んでなあ、28日にほしいんやわ。6本なあ。ここのスーパーに言うとくで置いといて。もらいにくるし。」ということでお約束。こんなふうにお客さんがくるって、いいなあ。

おお、と思ったのは、やっぱり錦市場でのお届け中のこと。「お宅いつもあこ届けに来てはんのやんなあ。こんどうちも持てきて。前の花売りのおばあちゃんもう来やはれへんねん。」と頼まれた先輩。「すごいやろ。今のお客さん、自分とこの目の前に花屋あんねんで。ほれでも持てきていわはるのが不思議やろ。やっぱ、みんな買いに行くのがめんどいねん。まあ、ありがたいこっちゃ。」と苦笑していました。これが文化というものでしょうか。興味深いものです。

さて、寝よ。明日も早い。がんばるぞ!おー!

☆今日のちび庭気温 14~21℃ 晴れ~夕方ちょっとくもり。過ごしやすい日でしたね。
(^_^)

「ぅオオオオオ~~~~~~!」

2005年04月20日 | 京都
今日は久々の雨でした。園芸店では、花の水切り、花束づくり、鉢の手入れをしました。ちょこっと運転しましたが、医療機関では患者さんや他の業者の車を避けて車を出すのにちょっとあたふた。あせらず、すこしづつ、すこしづつ。

そう言えば、朝家を出がけに、公園の方から大きな音が聞こえてきました。はじめは犬の遠吠え?と思ったのですが、なんか違う。いつものラジオ体操?の時間は過ぎてる。どうも人の声っぽい。応援団の練習か???

と思ったら、道のかなたからこちらにざっざっざっ、と向かってくる黒い人影が3人。網笠をかぶり、ひざまでの黒い衣を着たお坊さん達が、「ぅオオオオオオオオ~~~~~~~~~~~~~~~っ」っとおそろしく大きな声を出しながら歩いてくるのです。まるでサイレンのよう。おもわず逃げそうになってしまいました。

園芸店で、「あのお坊さん達は何?」と聴いたら、比叡山延暦寺の修行僧の方達だとか。さすが比叡山、ただものじゃあない。あのお坊さん達に、いまでもお米などをお布施として渡すのだそうです。なんだか、「一休さん」の世界だなあ。

ケヤキ(Zelkova serrata)の新緑が目に見えて鮮やかになってゆきますね。あんな梢の上の若葉まで水が上がっていく不思議さ。「和菓子」だった山々も、ずいぶん緑色がはっきりしてきました。

☆今日のちび庭気温 14~17℃ 暖かい雨でした。(^_^)