ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

♪さよならはわかれのことばじゃなくてえ~♪

2005年10月13日 | 京都
今日は園芸店のラスト日でした。最後の仕事は伝統の花売りと病院の貸し鉢の水やり。朝、ワゴンに乗って、京都市中へ。もう、すっかりなじんだ細かい露地。奥深い町家の土間も、お得意先のおじいさんやおばあさん達の笑顔も、今日で見納めです。だんだん変わっていく町並。私がいた半年だけでも、お馴染みの町家がいくつかビルや新しい住宅に建て変わっていきました。黒光りする美しい柱や使い込まれた土間、年月を経た天井。奥の廊下から出てくる足音、花束を受け取るいくつもの手。さあ、どのくらい心に焼きつけていられるだろう?この先いつまでこの家々は立ち続けていくだろう?いつまでも引き継がれていってほしいものです。どうかみなさん、元気でいてくださいね~。

そして、ジョウロとバケツをもって病棟へ。いたいた。いました。いつものおじさん達。「いよう、花屋さん!」という声。喫煙室から手招きをしている(ん?病院に喫煙室って、あるんだなあ???)。「じつは今日で仕事変わるんで、みなさんともお別れなんです~。」というと、「なんでじゃ!せっかくきとったのに。そんなかわらんでも、まだいたらええやん!」なんて言ってくださる。ほんとに、有り難いかぎりです。「今度から元気なお兄ちゃんがくるんで、またよろしくね~!」といいながらもちょっとうるうる。おじさんふてくされながらも、「しごと、がんばりや。またな。」「また町で見かけたら声かけてくださいね~。」との挨拶をかわして退出。結局お名前も聞かなかったけれど。みなさん、早く元気になってくださいね~。うるうる。

なつかしのハウスの観葉植物達にも「いい子でいるんだよ」、とお別れし、拙い運転でも軽く走ってくれたワゴンのハンドルも握りしめ。さんざんお世話になった園芸店の皆様にもごあいさつ。ほんとにいろいろ教えていただきました。また是非、お会いしましょうね~。

帰りは河原町の本屋で設計資料の買い込み。う、おもい。ってゆーか、「エクステリア用」の設計資料って、「住宅建築」の後の方に申し訳なさそうに付いているだけなのよね~。ちょっと買うのがもったいない気もするけれど、かといっていちいち必要な度に資料を探してたんじゃ時間がかかって仕方がない。(会社には各メーカーの商品資料しかない…)うし、がんばらないとなあ。

明日は造園やさん。ハチは捕獲できたかな?今日も早く寝ないとね。それではまた!

☆今日のちび庭気温 17~27℃ 晴れ 今日は、あったかかったですねえ。日中は汗ばむくらいでした。でも、やっぱり夜温が下がってきたせいか、観葉植物のウンベラータ(Ficus umbellata)ちゃんは成長がピタ!と止まっています(それとも根詰まりを疑うべきか?)。植物って、正直ねえ。(○・・○)

着々と?

2005年10月11日 | ガーデン
はい。図面描き出してます。う~ん、一気に頭が働き始めた感じ。も、帰り道も目を皿のようにして住宅街を歩いています。ホント、勉強すること多いなあ。いまのところ、半分はメールでの問い合わせだったりして、家の外観や細かい条件がよくわからないまま最初のおおまかな見積もり用図面を描いています。おかげでなかなか考えがまとまらない。せめて和風か洋風かだけでもわかれば???ということもあったり。こんなのも、えいやって描けなきゃいけないんだなあ。何ごとも訓練訓練。

さて、よしぼうさんからのカキコのおかげで面白いものを思い出したのでした。ウチの連れが北京へ出張した時のこと。ホテルの窓から、国慶節(中国の建国記念日、かな?)を祝うための飾り付けの風景が見えたそうなのですが、これが、なかなか大胆。全部、サルビアやキクなどのポットの寄せ鉢なのです。こんなきれいに飾り付けるなんて、まさに職人ワザ。ちょっとうまく写真がのせられないので1枚しかお見せできず残念ですが、又時間があったらオンラインアルバムで紹介しますね。とりあえず、きょうはここまで。こちらではちょっと風邪がはやっているようです。寝冷えにご注意を~!

☆今日のちび庭気温 17~26℃ 曇り ダリア「ムーンワルツ」が3輪、大きな淡い黄色~ピンクのなんとも言えない色の花を咲かせています。秋のピンク、いいなあ。(^_^)

あまおとすずし 秋の庭

2005年10月09日 | 京都
行ってきました大徳寺大仙院。教科書に出てくる枯山水の代表格。ここか龍安寺か平泉の毛越寺か、っていうやつです。もう、すっかり堪能。まさに、深い山奥からとうとうと水が湧き出てくるような。なんというか、わかりやすいお庭ですね。高度に抽象的な竜安寺石庭に対して、かなり写実、というか箱庭(ミニチュア)的な、大きな空間をキュ!と詰め込んだような。眺めているとちょっとわくわくする感じ。掛け軸の水墨画に描かれた山道を目でたどるような楽しさがあります。残念ながら写真撮影禁止なので、短時間でせっせとスケッチ。石の位置関係は分かったかな?

いや~、雨の時のお庭というのも、とっても良いものですね。「今日は枯山水に水がある」っていう、案内してくださったお坊さん。一番有名な、「上流」をあらわしている奥の枯山水が渡り廊下へと消える直前に、ひとつまん中が穿たれた平べったい石が、半ば白砂に埋もれてあります。その昔、千利休が、雨水のたまったその石を見て、「つくばい」を思い付かれたのだとか!おお、そうかあ。彼が思い付くまで「つくばい」って、なかったんだあ。今じゃどこのお庭にもあるから、なんとなくもっともっと古い時代からあるような気になってた。そうだよなあ。つくばいって、茶庭の構成要素だもんなあ。

説明を聞くっていうのも、いいもんですね。そこで始めて、最初入口で見た全くの砂だけの平たんなお庭が「海」を表していたことを知る。来た時は、「なんだこりゃ?ずいぶん愛想のない庭だ」と感じたのですが、なるほど、ちゃんと意味があったんだなあ。説明を聞いてよく見ると、波の形に描かれた砂の紋。とたんに、脳裡に大海原の風景が広がるのだから、不思議なものです。「上流、中流、下流、海」と分けられた庭。石の数がだんだん減ってゆくのですが、それは人の一生に例えられてもおり、修行をすすめるにつれ煩悩(石)の数も減っていく、ということを暗喩しているのだとか。ほんとにそんなには、減らないよなあ~。秀吉に始めて利休がお茶をたてた部屋、沢庵和尚が宮本武蔵に剣術を指南した部屋。いったい、どの木がそんな光景を眺めていたのでしょうか?

そして、細川ガラシャ夫人が眠る高桐院へ。ここのお庭は、とにかくすうっと伸びた紅葉の幹が美しい。やっぱり、前から来てみたかったお庭のひとつです。続く茶庭の美しいこと。ほんのりと色付きかけた木々。どこから写真をとっても絵になります。雨にぬれた露地の石の美しいこと。なんだか、宝石箱の中にいるようです。ついつい長居。紅葉が本番になったら、本当にたまらない景色でしょうね~。

夕方になり、妙心寺境内の東林院へ。こちらは、おばんざいを作る和尚さんで有名な塔頭。でも、有名な沙羅双樹(ナツツバキ)が、虫にやられたのかまだ時期ではないのに葉がかなり落ち、片側がずいぶん枝打ちされているのが、ちょっと心配でした。来年の初夏に来たら、きれいな花を見せてくれるでしょうか。今日は「梵灯の灯りに親しむ会」ということで、ろうそくの灯りだけで照らし出された境内で虫の音を楽しむという、とってもゆったりした時間を過ごすことができました。ずいぶんわずかな光ですが、だんだん暗闇でも目がなれて、そのうち縁側の木目まで見えてきました。昔はこんな中で夕食をとったりしたのでしょうか。うっすらと照らし出された畳や柱に、なんとも言えない安らぎを感じます。たまにはこんな夜も良いですね。

☆今日のちび庭気温 18~22℃ 曇り~雨 今日は寒露だそうです。さあ、秋本番。観光シーズンにはいってくるかな?

スズメバチ!

2005年10月08日 | 京都
おおっと、日にちがたつのは早いものですね。やばいやばい。

この数日、ちょっと取り込んでおりました。じつはわたくし、ちょこっと転職したのでございます。「園芸店スタッフ」から「ガーデンプランナー」へ。相談に乗ってくださった皆様、本当にどうもありがとうございました。心から感謝申し上げます。(こんなに離れてても、メールで相談できるなんて、良い世の中になったもんだ。電車男ならずとも、ちょっとうるうる感動している私。)そして、ウチのダーリンにも感謝。

えへへ。やばいぞう。できるかなあ。正直、かなり不安です。でも、あんなに決心をして「ガーデンデザイン」の名を冠した学校、学科を出たんですもの。初志貫徹。何はともあれ、実践を重ねていかなくっちゃ。夢だけは高く、「デザインも施工も植栽の栽培メンテナンスもできる、大きな意味でのガーデナー」! 現実はとてもとてもそこの入口までもたどり着けないだろうけれど、理想はいくら高くても良いもんね。
無謀にも、「とてもたどり着けない、あんなとこ絶対無理、と思うだろう?でも、目指していれば、あるときふと気がつくとそこに立ってるもんなんだよ」といってくださった、ガーデニングショウの時の「森の妖精さん」のお言葉を胸にして。

いや、しかし、ホントかなり勉強しなくっちゃ。やばいやばい。みんな、いろいろ教えてね!さあ、どんな日々が始まるのやら???

ちなみに、造園やさんの方は、あともうちょっとだけ足を突っ込んでいる予定。落葉が全部なくなるくらいまでは居るかなあ。園芸店の引き継ぎもあるので、今週はなんと職場が3つ!うははははは。はあ~。

さて、今日のお題は「スズメバチ」。いたのです。いつもの造園や仕事の、とある団地の、子供達が遊ぶ砂場のすぐ近く。カナメモチの周りを5~6匹が絶えずぶんぶん。思わず一瞬うっと身を引いたのですが。ちょっとのぞいてみたけど巣は見えない。さて。

殺虫剤は残念ながら手元にない。張り紙したけど、雨ですぐはがれてしまう。で、興味半分でやってみた。「スズメバチトラップ」。先日、NHKの番組、「ご近所の底力」で、住宅地のスズメバチ対策をやっていたのです。そこで出てきたのがこれ(http://www.nhk.or.jp/gokinjo/)。ちょうど捨てられていたペットボトルを再利用、上の方に16mm四方の入口を開け、コンビニで買った乳酸菌飲料を7Bほどためる。で、飛び回ってる木からちょっと離れて、人通りのないところの木の上の方の枝に吊るす。樹液と勘違いして飲み過ぎて、飛べなくなってそのまま、になってしまうのだそうです。親方にも知らせて、団地にも注意を呼び掛けてもらうことにしました。

さあ、どれくらいかかるかなあ。確かに危険な蜂なのですが、芋虫を退治してくれる益虫でもあるので、できれば穏便に共存したいもの、なんですけどね。

う~ん、毎日書きたいことはいっぱいあるのだけれど。

園芸店で、もしかして最後の水やり?にとある病院にいった時のこと。観葉の鉢に水をやっていると、入院患者の小柄なおじさんが、私のあとについてくる。私が水をやる手元をじっと見つめては、次の鉢でもちょこん、と横に立って見ている。「?」と思いながら、今度は傷んだ葉っぱの先をちょきちょきカットしていると、鉢の方へ指がおそるおそる伸びてきた。「???」なんだ?とおもったら、私が気がつかなかった枯れた部分を教えてくれているらしい。そうか、この人、言葉が不自由なんだ。枯れた部分を探しては目で訴える。なんか「カオナシ」みたいだなあ。「お花、お好きなんですか?」と訪ねると、ちょっと目を輝かせてうなづかれた。で、ふっといなくなったと思ったら。何やらスケッチブックを持ってきた。開くと、まさに、私が水をやっているアナナスとテーブルヤシの絵!うまいとは言えないかもしれないけれど、とてもよく特徴を捉えている。「すご~い!!!よく観察してある!!!」とびっくりして言ったら、すごく満足げににっこりと笑われました。

鉢のおかげで、ずいぶん患者さん達と仲良くなれました。今ではこのフロアの水やりは数名の有志の間で争奪戦です。植物の効果って、ほんとに、すごいですね。みなさんのお顔を見られなくなるのはちょっとさみしいけれど、どうぞお元気で~!

☆きょうのちび庭気温 18~23℃ 曇り~雨 おお、涼しい。みなさん、風を引かないようにね!
☆きのうのちび庭気温 17~28℃ 晴れ

こいつはかわいい!!

2005年10月03日 | 栽培
オオシマノボタン(Melastoma condidum var nobotan)。例によって、用事もないのに近所のホームセンターへふらふら。秘かなお目当ては、「ゼラニウム」だったはずですが、「!」と一瞥した瞬間もう足はその棚へ。おお、なんだこりゃ。まじノボタンではないか。こんなちっちゃくって匂いたつようなピンクで葉っぱも小振り。か、かわいい。も、しっかりポットを握りしめ。

ノボタンっていうと、どちらかというとあまり好きじゃなかったんですよね~。まだずいぶん昔一人暮らししてた頃、育て方も知らずに大きな鉢を買って見事に枯らしてしまったのと、どうも葉っぱの質感が今一つ作り物みたいに重たく見えて、以来なんとなく敬遠していたのですが。

この小さなノボタンは、葉の色も薄く、茎の赤さが程よいアクセントになっています。何よりも、グランドカバーに使える!!!ちょっと這性のような、そんな雰囲気。樹高10~15cmとあります。よしよし、いい子だ。活用範囲は広そうだ。花も6~10月とある。ますますいい子。

ただし。原産地が沖縄~ベトナムと、南方系なので、本来常緑のこの木も、10℃以下になると宿根で越冬するそうです。そうか。冬は、どうするかなあ。
とりあえずは、株が大きくなるのを楽しむことにしよう。うふふふふ。わくわく。

☆今日のちび庭気温 17~28℃ 晴れ~曇り。お昼頃はちょっと蒸し暑かったですね。夜はすっかり快適になりました。(^_^)