ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

故宮 その4 マトリョーシカ?

2008年12月11日 | 北京旅行
ええ、よく似た風景が続くとお思いでしょうが。続くんです。ええ。

おもしろいんです。この紫禁城の造り。奥にお堂があって両脇に建物があって手前に門があって、というこの形式は、城内の至る所で繰り返されます。そして、城内にとどまらず。

城壁を出て、市内の中にも。

そう、「四合院(しごういん)」という、昔ながらの中国の古い町家の造りは、まさに紫禁城を縮小したものだ、というのです。真ん中にお庭があって、四方を住居が囲っている、中国の人の原風景。

あ、でも、清は満州族による王朝。中国の多数派であった漢民族とは文化を異にしたのですよね。う~ん。どこからどこまでが、どの文化なの???

そんな疑問はさておき、探訪は続きます。

こちら、保和殿。「外朝」ですが、皇后や皇太子の即位など、内輪の行事が行われた場所で、科挙の最終試験が行われた所でもあるそうな。


こちらも押すな押すなの人ごみ。屋根の下の梁が、こちらはまさに‘古色蒼然’。緑がかっていて上品ね~、と思いましたが、他の色味が退色してしまったからでしょうか。


こちらにも玉座が。上に掲げられた額の言葉が、お堂の性格も表しているようですが。この玉座以外は、なんだかがら~んとしてるのよね。当時はいろんな小物やらお付きの人々が控えていたり何やら,もっと雑然としたんでしょうか。庭主的にはこの床の素材が気になる…。


こちらの金具も凝ってます。華やかですね。やはり、中国は赤と金です。


さて、保和殿も見終わって。赤い壁をくぐり抜けた人々が目にしたものは?


じゃ~~~ん!一段低くなった敷地の新たな壁の向こうに,新たな甍の波が。そうです。ここから先が大奥!もとい、「内廷」です!皇帝のプライベートスペース。皇后や皇太子、女官たちはこの奥に住んでいました。皇帝も、日常政務はこの内廷で行っていたそうです。


こりゃまた広いですね~!向こうが霞んでますよ。午門をくぐったのが10時過ぎ。現在11時。今日中に見終わるかしら??? つづくぅ!

☆ここ数日のちび庭気温:2~22℃ おお、20℃も差があるよ!!!苗よ、今のうちに大きくなっておくれ。(^_^)





故宮 その3 はふ、桁違い。

2008年12月07日 | 北京旅行
紫禁城内は、こ~んなに広いにも関わらず、すごい人ごみです。

そして、こんなにでっかい!のに、ディテールも細かい。ほぅ~。



こんなとか。



大和殿の後ろには、中和殿、保和殿が続きます。しっかし、おそろしく重厚な石段ですね。植物が一つもない…。


中和殿は、大和殿で式典を行う皇帝が休息に使ったそうです。


こちらがその玉座。どの建物にもそれぞれ玉座があるようです。(混んでてあまり見えない…)


窓枠の細工。みんながなでるので、皇帝の印の5つ爪の龍のところだけ金ぴかに浮き上がっています。うふふ。 つづくぅ!!!






ひさびさに

2008年12月06日 | ガーデン
ちび庭の様子をどうぞ。

実生のちびツタちゃん。一筋だけ生えているのを発見。これからが楽しみです。


こちらはブルーベリー。いい色になりました。一緒に植えているのは八重のニオイスミレ。株分けできそーね。


品種名は…もう分からなくなっちゃったなあ~。ホームベルだったかディキシーだったかティフブルーだったか…。植え替えのときにうっかり札を落としちゃったのよね~。


そして、こちらはシャコバサボテン‘コンペイトウ’のその後。こんなに咲き進むんですね~。コンペイトウなのは蕾のときなんだな~。


ほんのわずかオレンジが入ったパールピンク。庭主、やっぱりオレンジ系に弱いらしい。

☆今日のちび庭気温:6~17℃。今日は思ったより暖かかったですね。よかった。つれと「殿ヶ谷公園」に行ってきました。こじんまりしてるのに、あまりの美しさにうっとり。久々に良いお庭を見ました~!(^_^)

故宮 その2 こんなところに住むなんて。

2008年12月05日 | 北京旅行
ちゃかちゃかちゃん!ちゃかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃん!ちゃんちゃかちゃん♬
と、浮かぶ音楽は‘ラストエンペラー’のはずがなぜか‘戦メリ’。


さて。紫禁城。午門をくぐると、「外朝」のはじまり。皇帝が儀式や国事発令などを行った,公的な場所です。篤姫の江戸城で言うところの「表」でございましょうか?
まずは、広場の中央を横切る流れにかかる、金水橋を渡ります。ここにも橋は5つ並んでかかっています。身分によって渡るところが違ったのかしら…?


橋を渡ると「大和門」が。中国最大の木造門だそうです。お堂のような門ですね。迫力。ふと、平安神宮を思い出しました。足下は白砂利ではなく石畳だけれど。


おお、これが例の皇帝専用階段ですね。龍の彫刻があります。この上を…歩いたんですかねえ。すごいけど、歩きにくくないのかな?


横の景色。ひろ~い。やっぱり平安神宮っぽ~い。でもさすがに赤い鳥居はないよな。


振り返ると。鳥居はないが、でっか~い「午門」がかすんで見えます。こんな門って、ありなのね。充分人が住めそーよ。ていうか、かの羅生門にも人は住んでたらしいので、そういうものなのね。そーいや、京都南禅寺の山門の2階は、立派な仏様が一式納められていて普通にお堂だったのでびっくりしたっけ。


そして、大和門をくぐると。おお、ここが。こここそが。「大和殿」。映画で広場を埋め尽くす家臣にひざまづかれる中、3歳の溥儀ちゃんが即位した場所です。


ひろい。さっきの広場よりもさらに広い。すごく人工的で、生活のにおいがしない。だから、どうも映画「ラストエンペラー」のテーマの胡弓の音がどうも思い浮かばなかったんだ。ほら、胡弓って、とっても人のにおいというか、息づかいがする楽器でしょ?なんだかここには似合わない気がして。


ひな壇の下にあるこの坪は、いわゆる「天水桶」。むかし、故宮には落雷などで火災が多くて、こんな水瓶が作られたのだそうです。こちらも桁違いに立派ですね。そうそう。前門では、フラワーポットになってましたね。


じゃ~ん!ここを小さな溥儀ちゃんがあるいたのね。そんな人生を送った人もいたのね~。この総大理石の迫力。う~ん、あまりに壮大すぎて、やっぱり想像できない…。

まだまだつづくぅ!

青丹よし 古の都はユニバーサルデザイン

2008年12月03日 | 北京旅行

ええ、前回、坪庭のルーツなんて事を描きましたが。今回は、北京の街の造り、についてです。
あちらこちらと北京の街中を、自分の足で歩いてみて感じたことを。

この旅行では、つれの出張にくっついて行ったため、土日以外は一人で歩くことに。庭主、昔西語と英語を習いましたおかげで、海外でもそこそこ意思疎通ができておりました。どちらも通じないところを一人で歩いたのは初めてで、結構キョーフ感が。言葉が通じないって、こんなに心細いことだったのか。

でも、ちゅーごくなら漢字は読めるし、予想以上にスムーズに一人旅ができ、もう満足満足。北京に4年ほど住んでいたというつれの職場の方にも、「中国語を話せないのに、いきなり奥さん一人で歩かせるなんて、旦那さんもなかなかスパルタですねえ~。私でさえ未だに抵抗があるのに、よくバスで動けましたねえ。」と言われました。庭主も最初はそう思ったのよ~。

ん~。でも、逆に日本の下手な路線よりもずっと乗りやすかった。

まず、どのバスも地下鉄も、最新式ということもあって、電光掲示板が完備。
地下鉄なんて、東京のよりも通路、表示共々非常に乗り換えが分かりやすいし、料金は一律2元だし。
その上バスは、バス停の看板に路線ごとにすべての停留所の名前が書き出してある。市内はほぼ一律1円で全部先払いだし、中にはワンマンのバスもあるけど、たいていは車掌さんが乗っているので、紙に行き先を書いてみせると親切に教えてくれる。

おまけに、バス停の看板で行き先を指でたどっていたら、「ここよ」と、並んでいた人が乗り場を示してくれたり。皆さんとっても親切で嬉しい。オリンピックもかなり貢献してるのかな。

さらに。よ~くかんがえると。そういえば庭主、ついこないだまで京都に住んでたのよね。そう。京都の道路は、御所を囲んで碁盤の目。そして、北京も同じ。当然ですよね。中国の都を模して京の都は造られたんだもの。だから、自分の位置を読みやすい。少なくとも東京よりは。かなり勘で乗り換え場所をつかめる。

なんせ、中国は広い。全国からた~くさんの人が集まる。下手すると、言葉(方言)が通じなかったりする。昔っから、「世界中の人が集まる」=「よその人にも理解しやすい」ユニバーサルな感覚が養われているのでしょうね。

そして、おもしろいんだけど、、何となく他の位置関係も似ているような(縮尺と方向はすご~くいいかげん)。
ホテルのある北京一の繁華街、王府井(わんふーちん)は、故宮の南東。京都の御所の南東は?そう。四条河原町!それから、
故宮北西→頤和園、円明園、紫竹園などの風光明媚なエリアが。御所北西→嵯峨野の大沢池や仁和寺、竜安寺など、やはり天皇の別荘地が。
そして、故宮北→景山公園(北京の宮城の基軸)、御所北西→船岡山(昔の御所はもっと西にあり、ここが基軸だった。)。故宮のそのさらに北にはオリンピック公園、御所北には宝ケ池の球技場。
故宮のすぐ西隣には、南海。御所西には、神泉苑。
そしてそして。故宮南→庶民の街、大柵欄。御所の南には錦市場。
どうでしょう。まあ、似た地形を選んでいる、とはいえ。ちょっと無理もあるけれど、ここまで当てはまると考えると、ちょっと面白いなと。何でしょうね。人間の動線って、似るんですかね。

そんなこともあって、庭主にはとっても勘が働きやすい。

でも、川の流れ方はちょっと違うんだよな~。さすがにすっかり同じには行かないか。
日本庭園を造るとき、流れは「東から南に」というのが良いそうで、中国の都市を造るときの風水に習っていると聞いたのよね~。でも、北京では現在は北から故宮の西側を通って南に流れているの。昔は違ったのか?それとも、北京より古い西安の都ではそうなのか?ま、いずれも北から南には来てますよね。

北京の街歩き。歩道も広くて、緑も豊かで、人に優しい都市だなあ、と思いながら歩いた数日間でした。(^_^)