梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

2010-08-03 10:16:04 | 日記
数日前蝉の声を聞いた、8月に入ってからだから随分遅い、若しかしたら気がつかなかっただけかも知れないが気持ちに余裕が無くなっているのかとも思う、聴いたのは都内では珍しいクマゼミの声だった、箱根からこっちは油蝉だったが最近は都内でも聴くと言う記事を読んだ記憶が有るが実際に聞いたのは初めてだった。私の故郷は遠州の山の中なので油蝉とクマゼミとどちらも居たような気がする、時期的にはクマゼミが少し先で次いで油蝉が泣き出してカナカナも加わり夏休みも終わりの頃にはヒグラシが鳴き始める。昆虫標本の宿題で取りに行くのだが桜の木がいちばん取れた、面白半分に蚊帳をつって入れておいたら親に「煩い!」と起こられた事もあった、蚊帳の中は蛍籠にもなった事が有るが此れは起こられなかった。羽の薄いヒグラシが取れるようになるとそろそろ宿題を片付けないと行けない、毎年「先に片付けてゆっくり遊ぶ」と言う誓いは何時も破られていた。中学を下りて東京に来てから暫くして川崎に梨狩りに行った事がある、梨の木に大量の蝉が居て小学生の姪が梨より此方に行ってしまい佃煮にするほどとって帰ったことがある。30代の頃家族で焼津の浜当目と言う海水浴場に行った時には山全体が鳴いて居るようにクマゼミが鳴いていた、この声を聴いた時女房は「うるさい!」と言っていたのを思い出す、東京生まれで東京育ちだからクマゼミの鳴く声ははじめて聞いたらしい、シャンシャンと言う鳴き声が何千匹と言う大群で切れ目なく続く、自分はこの声を聴きながら開け放った部屋で昼寝をしたので(夏だな)と気持ち良く聞こえる、砂浜に横になって目を閉じていると波音と相まってうとうととしてしまうのだが、我女房殿は「ただでさえ暑いのに、暑苦しい蝉だ」と言っていた、そういえば漫画で夏休みのシーンで空と太陽を書いて蝉の声を書いた場面だが「ミーン、ミーン」と言う表現と「シャワシャワ」と言う表現と2種類有るが此れは作者の生まれた所の関係だろうな