梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

立場が変われば

2010-08-18 11:39:10 | 日記
取引先に60代後半の方が居て世田谷にマンションを持っている、4階建てで2階が自宅で1階が事務所と車庫で恐らく建坪は100㎡弱だろう、殆どがワンルームで一部1Kが有って大体月9万程度だそうだ、自分は借りる側だったので礼金と言う物にどうしても納得がいかなかった(客が礼金を払うなんぞはこの世界だけだ)と思っていたし実際法律も「根拠の無い費用で違法とも言える」と言う判決が出ている、第一東京地域だけの様だ、最近は礼金を取らない家主も増えて来て大体3割位は無しになっている、有っても1ヶ月がかなり増えていて(我意を得たり)と言った所だったが彼に聴くとそれ程楽では無いようだ。家賃収入はローンの支払いで殆ど無くなるが最初の時銀行と不動産屋の試算では「月40万程度は残る」と言われていたが段々家賃相場が下がり毎月の収入はローンでぎりぎり、時に空き部屋が出ると即赤字になるという、更に出た後は補修が必要でこの部分を礼金で賄っていたらしい、この話は他の人からも聞いていた、此方は「収益マンションオーナー」で買った時からギリギリだが自分が年金年齢になった頃ローンが終わるのでそこからはもう一つの年金だと思って買ったのだが最近家賃が下がってしまい、空き室が2ヶ月になると蓄えから出さなければならなくなる、この2ヶ月が礼金で埋めていたのだが廻りの家賃が下がると同時に礼金が無くなったので二重に厳しいといっていた、偶々先月私が借りている賃貸マンションで下水の詰り事故が有った、古いマンションで図面も無い、4階だが全く流れなくなって大家と話していたらどうやら3階では天井から汚水が漏れているらしい、一旦直ったが翌日又詰り、都合3回の修理になった、最後は便器を外してカメラを入れて流したのだが根本的な解決ではない、私は仕事柄この修理でどの程度掛かるか凡そ分かる、恐らく100万は超えているだろう、更に3階は家具等が汚水で汚れたのでこの補償も要る、大家さんに会った時思わず「大変ですね」と言ってしまった、「胃が痛い」と言っていたが、このマンションは店子が3軒で残りは1階の会社が使っている、此処は大家さんだからどういう計算になるかは別として間取りが一緒だから恐らく家賃は同じくらいだろう、4階建てでエレベーターも無く、恐らく30年以上経っている建物で32㎡位、家賃は8万である、同じとすると24万だが恐らく今回の事故で150万程度は掛かっているだろう、確かに入った時も全く手を入れていないのでちょっと酷いのだがその事が結局こう言う風になってしまいまとめて出ることになる、恐らく支払いは無くなっているだろうが維持費はかなり掛かるだろうな、しかし我々からすると仮に年金だけで暮そうとすると夫婦併せての1/3が家賃になる、光熱費を加えると半分近く寝るだけで消えてしまうのだ、無論元気なうちは働くつもりでも年金がフルで来る年齢になれば仕事は殆ど無い、木造のアパートでも余り変わらない、貸す方も借りる方も全く余裕が無いのだ、建築工事もギリギリでやっている、貸出金利は現在最低レベルだ、銀行もこの件でそれ程ぼろ儲けと言うことも無かろうと思う、何かおかしい、全てが不幸に向かっているこの国のシステムは何処か変だ、政治が何もしてくれないと言うのは言われて久しい、どういう訳かそれでも当選するのは資産が億の連中だけだ、名古屋市長の様な庶民から何故でない、有権者もそろそろ少なくとも資産が億の連中を当選させるのは止めよう、彼らの1食分で貧困層は半月くらせて彼らの風呂場か玄関程度のスペースで暮しているのだがら分かる訳が無い