梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

柘榴

2010-11-06 08:38:23 | 雑記
無花果に似た形態の果物に柘榴がある、柘榴と言う文字は幾つかあるが何となくこの文字が好きだ。柘榴は果実と言っても青果売場で余り見かけた事は無い、どちらかと言うと観賞用なのかもしれない、静物のデッサンに見かける事も多い。自分は一度食べた様な記憶は有るがあまり定かではない、今時分秋空を背景に生っている景色には良く会う、東京の大きな家の庭にも結構植えられている、この間行って来た世田谷代官所にも有ったのだが既に大きく割れていて鳥がかなり食い散らかしていた、自分は先がはじけ始めた頃の形の方が好きだ、食べ物として何となく敬遠するのはどうも鬼子母神の寓話のせいの様な気がする、原典は有るらしいが「子供の味が忘れられない時は此れを食べて我慢しなさい」と観音様(だったと思うがお釈迦様だったかも知れない)から貰った果実だと言う、(生きた子供の味!)と言う印象が子供の頃に植え込まれてしまいどうも躊躇してしまうのか、スプラッタ系のアクション小説でも「頭が柘榴の様に割れて・・」と余り良い印象が無い、色合いは綺麗な赤なんだが形状の問題か?柘榴石と言う宝石が有る、ガーネットの事で私の誕生石だ、色はルビーより赤い様な気がするが無論自分はビジョンブラッドと言う様なルビーを見た事は無いのだが、いずれにしても男の持ち物になる物では無いな、確か「柘榴」と言う小説があった様な気がするが思い出せない、似た物に「アケビ」がある、此方は山に自生するだけだから此れも店頭には殆ど無い、最近何処かで見た気がするが都内ではなかったと思う、此れも子供の頃貴重な甘味だった、潅木に絡みついた蔓をよじ登ったり、引き降ろしたりして採った、中身は大きな種が詰っていてその廻りの白い部分を啜るのだが独特の甘みと香りが有った、当時は随分甘く感じたが最近機会があって食べたらそれほどでもなかった、子供の頃の記憶は随分増幅されている物だ、今はアケビの鞘を漬物にしたり天ぷらにするらしいが此れも機会が有ったら食べて見たいものだ。