梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

柿の話し

2010-11-03 18:01:32 | ぶらり
今年は柿があたり年の様だ、柿は1年毎に豊作と不作が交互に来ると聞いたがこの辺で住宅の庭に有る柿の木は殆どびっしりと実が付いている、富有も少しは見られるが殆どは小さな丸柿だ、川崎の柿生に王禅寺と言う寺が有って此処が発祥の柿を禅寺丸と行って関東の柿はこの種類が多い、種が大きいが甘いので富有が広まる前はこの禅寺丸だったらしい、此の柿は甘柿だが今この辺になっている柿は余り鳥が食べた様子が無いので渋柿かもしれない、私の田舎は遠州なので子供の頃柿と言えば次郎柿だった、偶に小さな丸柿が有ったが此れは殆ど渋柿で皮をむいて藁で繋げると軒下に干しておいた、大人になって友人の田舎の飯田に行ったら此の柿が暖簾の様に縁側にぶら下がって居たのでこの種らしい。しかしそれ以外にもう少し小ぶりの柿が有って此れは甘柿だった、直径は10cmに満たないがすこし黄色くなった頃から結構甘く黒い胡麻が入って居るほど甘い、此れは渋みが変化して黒く固まった物で元々は渋柿らしい、禅寺丸も大きさが同じ位だったが同じ種だったのだろうか?此の柿は山の雑木林に混ざっていてやたらに背が高いが持主が居ないに等しいので(当然山の持ち主は居る)勝手にとっても怒られる事が無いので子供のすきっ腹を満たすのに丁度良かった、しかし柿の枝と言う奴は弾力性に乏しくいきなり折れるので登って取るのは危ない、第一山の傾斜に立っている上、柿の実は枝の先端の細い所に有る、その為に長い竹竿を用意して先に鎌を結び付けて先端に引っかけて切るのだが落ちた枝は傾斜地の下の方に落ちて行く上、下手をすると他の木の枝に乗ってしまい更に又苦労するのだがそれが結構楽しくが学校が終わるとそんな事をばかりしていた、今の子供達はこんな事はしていないのかな、良い思い出になるんだがな。