梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

尖閣事件映像流出事件

2010-11-11 08:54:51 | 雑記
今回の事件報道がどうも感情的な流れになっている気がする、衝突問題が過失なら事故、故意なら事件だが此れと流出問題とは本質が違う、此れに関して言えば過失であれ故意であれ身柄をコメント無しで釈放した事自体は問題だし国民が此れはおかしいと言うのは当然だ、政府を告発したいくらいの物だ。しかしこの映像の公表は控えると政府が宣言しているにも拘らず、其れを保管すべき部署の人間が自分の判断で流すというのは明らかに違法行為だ、此れを可とすれば今後なんでも有りになってしまう、「私は義憤に駆られ広く世間に知らしめるのが正義だと考えました」と言うのは単にその人間がそう思ったと言う範囲を超えない、そう言う事実があったのだから国民の多くは知りたいと言う理論と管理者が無秩序に流す事とは次元が違う、マスコミに出る一般人のコメントは「告訴すべきではない」「拍手したい」と言う意見が殆どだがマスコミが出す映像は選択して流す事が出来ると言う事を視聴者は知っておかなければならない、マスコミはセンセーショナルな程価値が有るのだ。
この件に関して有る放送でアナウンサーの女性が言っていた話が実に的確だと思った、曰く「例えとして適切か解かりませんが」と言う前置きが有って「丁度忠臣蔵の赤穂浪士討ち入りの様な状況に似ていますね、世間は彼らに非常に同情的で英雄視していましたが幕府としては犯罪ですから」と言う感想だったが、正しく世論はそう言う感じだろう、しかし時の幕府は全員に蟄居切腹を申し渡している、討ち入りの後全員出頭し堂々と其れを受けた事、吉良一族にとっては大変な被害だが江戸庶民には何の被害が出ない、しかし尖閣問題は外交問題を内包している、彼は其れを保管管理すべき人間でしかも匿名で流し捜査が検察に移ったら名乗り出るのと艱難辛苦をして達成して彼らと全く訳が違う、この問題は厳正に処罰し公務員の資質を上げて貰いたい物である