梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

研ナオコとジャズとドラマ

2011-11-24 18:01:42 | 雑記
「家のかみさん」はミステリードラマと言う奴が好きで毎週欠かさず見ている、私も付き合って見ている内に段々楽しみになって来た、小説では好きで殆ど読んでしまった松本清張の物だがテレビで見るには少々重過ぎる、
「かみさん」に言わせると「明るく楽しい殺人事件」と言う様な軽い物が晩酌をしながらああでもない項でもないといいながら見るにはぴったりである、
まあ、松本清張の推理物を2時間ばかりで纏める事事体無理があるのだが、更に其処にCMが頻々と入って来る、最近は不景気で2時間ドラマだとスポンサーは10社を超える、ドラマの正味は恐らく1時間半程度だろう、
幾つか有る中でシリアスに楽しめるのは科捜研物と人気の高い「相棒」がやはり面白い、あの脚本はかなり大変だろうなと思わせる内容だがやはり1時間では消化不良と言うか無理やりと言うかご都合主義的なことも否めない、
昨夜の作品は自分がジャズ好きの事もあったて自分の好みに合った映像になっていた、
推理そのものは取り立てて秀逸と言う訳ではないがゲストの研ナオコが素晴らしい雰囲気を出していた、彼女は志村ケンと突拍子も無いぎゃく番組に出ているかと思うとその歌は暗く退廃的と言うか内向的と言えるような歌が多い、特に中島みゆきのメロディーと自虐的な雰囲気の曲は彼女で無ければ出せない雰囲気だ、
テレビでは聞く事が殆ど無いがあの声と雰囲気がジャズバラードに良くあって居て機会が有ったら是非ライブで聴いてみたい物だ。
あのドラマを見ていて何となくビリーホリディーが浮かんで来た、「奇妙な果実」は未だ20代の頃放送でだが聞いた事がある、録音技術が今ほどではないので雑音混じりだが悲しさが溢れるような遠い歌声だった、研ナオコの歌とは違うのだが何処か共通の空気があると感じるのは自分だけだろうか、
この頃は黒人の歌に傾倒し始めて何人も聞いたがその中でも彼女と「ニーナシモン」の歌った「悲しき願い」が好きだった、やはり歌なのか泣き声なのかと言う位重い曲だった、
研ナオコは伊豆から歩いて上京し、暫く日比谷の映画街でエレベーター係りをしていたと聞いたが自分も昭和42年から7年弱、東宝の子会社に勤めていた事が有るので若しかしたらあっていたのかもしれない、
今ではこんな歌は売れないんだろうな、

国の予算は税金、官僚も政府も持ち主ではない

2011-11-23 13:15:44 | 雑記
大王製紙の会長が関連会社から百億円の借り入れをして海外でギャンブルに興じていたと言う、
既に其の内50億円は返済しており、残りも保有する株と現金で返済すると言う、
どうやら賭け事で100億円以上の負けをしても個人の家計に影響は無いらしい、彼がギャンブルで負けた金額は今一番多い所得層の300世帯の収入になる、生活保護者の600人分で有る。
彼は創業者の孫だと言う、会社を経営している間にどの程度業績を伸ばしていったか解らないが恐らくその資産の多くは親からの相続だろう、自ら努力して手に入れた資産だったらそんな使い方は出来ないだろう、
此れが今の日本の状況だ、世界的なデモになっている経済格差は日本でもどんどん大きくなる、
しかも彼は日本の資産家には話題になった事は無い、恐らく100人の中に入って居るかどうかだ、
アメリカのデモで「99%の資産を1%の者が保有しているのはおかしい」と言うが日本もこの数字に近い、等しく掛る間接税は当然99%をその1/99の人間が負担する事になる、
所得に掛ける税金は幾ら累進率をあげてもまさか所得の90%を税とするとは出来ないだろう、
此の税金で公務員も官僚も養われている事を彼らは自覚しなければならないだろう、特に高級官僚と言われる一握りの人種は大勢の血税がその懐に入っている事を謙虚に受け止めなくてはならない、国家予算の持主は当然国家であり、国家とは国民の総意代表組織である、
国家予算もそれを確定している法律も全て持主は国民でありけして官僚や公務員では無い、
管理を任されているだけなのだ、会社でいえば経理と業務である、経理課が自分の給料を先ず取っておいて残りで運営経費を考えると言うのは会社を倒産させる行為だ、支出の認可権は会社の株主の選んだ政府であり株主の意見を無視して行くなら臨時株主総会で経営陣の退陣を迫らなければならないが不正経理が堂々と行われていると露見しているのなら経営陣は即刻懲戒免職の告知をするべきだ、高級官僚の天下りと言う嘱託に社員の数10倍の給料を支払う義務は無い

法の番人は持ち主では無い、

2011-11-22 16:56:19 | 雑記
駐車違反を取り締まる民間の駐車監視員に取り締まり目標を設定させた行為は、労働者派遣法に抵触する恐れがあるとして、警視庁が厚生労働省東京労働局から是正指導を受けていたことが、同庁などへの取材で分かった。同庁幹部は「誠に遺憾なことで、関連法規についてまとめた説明書を全署に配布するなど、再発防止を指示した」としている。
警視庁によると、昨年十一月、板橋署の交通担当の係長が朝礼で、駐車監視員の男性(51)らに、取り締まりの目標件数を述べさせ、目標達成の報告をさせていた。
男性によると、係長は外来者にも見える署一階のフロアで朝礼を開き、目標を達成できなかった監視員に「大きく手を挙げてください」と指示。「違反車両が無いなら無いなりにどうにかできなければ。プロなのだから」などと言ったという。
今朝の東京新聞の朝刊にこんな記事が載った、記事の主題は「東京労働局から派遣法の違反で是正指導を受けた」と言う物だったが問題は其処ではない、
「違反車両が無いならないなりにどうにか出来なければ、プロなのだから」と言ったと言う所だ、
”違反が無いなら無いなりに”どうすると言うのだ、違反の取締りは違反が有って始めて成立する物だろう、
「違反車両が無い」なら良いことではないか、監視員の成果として究極の目的は「違反車両が無くなる事」だったのではないのか、其れが「プロ」としての勲章だろう、
警察の目的は違反車両を捕まえる事で違反車両を無くす事が目的では無かったと言うことなんだろう、
そして「何とかする」と言うのはどう言う事なんだ、端的に言えば「でっち上げろ」と言う事だ、「駐車違反監視員」はあくまで違法駐車を取り締まる為に契約したわけだから他の交通違反は取り締まれない筈だ。
もっとも元々ある駐車の規定をまるで逸脱して「1秒でも車が止まれば駐車とみなす事が出来る」と言うのなら確かにどうにでもなる、免許の更新時に教官はそう「公言し、直ぐその後で「何か言いたいことが有ったら後で教官室に着なさい、大人しく聞いてさえ居れば免許は直ぐに返すが此処でそんな話をされたら全員の免許が遅れるし後に待っている人に迷惑あ掛かるから」と言っていた
道路交通法は規定をその様に変えているのかも知れないがどんな組織がどんな方式で法解釈を変えているのかが全く見えない、警察、検察は法の番人であっても持ち主ではない事をしっかり理解して欲しい、
特例的に拳銃所持を許されている事をしっかり自覚して欲しい物だ

生活保証は家族単位で考えるのが良い

2011-11-20 11:43:15 | 雑記
先日新宿区大久保の木造アパートで火災が有った、死者が多数出たがその殆どが生活保護を受けていた高齢者達だった。後日有る程度の詳細がNHKで放送が有ったが築30年を超えた木造2階建で4畳半、共同トイレの現在は建築不可の中廊下である、
各階に7部屋(正確ではない)が向かい合った構造で間違いなければ合計28部屋である、
家賃は月5万、ロケーションが良いのかも知れないがこれで5万は凄い、しかし他に生活保護者を受け入れる大家は少ないと言う、その為新宿区で申請すると此処に紹介される事が多く、居住者の殆どが生活保護を受けていると言う、
生活保護費は総額で約14万、家賃が5万である、残り9万で居と食を賄う事になる、何とか遣れない事は無いが国が決めた最低生活を維持するのに必要な経費の内1/3以上が家賃と言うのは少しおかしくないか、しかも此の環境である、国民年金は40年納めて満額が月65000円である、年金だけで暮らす事は無いだろうが4畳半一間でトイレもない部屋代で光熱費を出したら無くなってしまう、その一方で此のアパートの持主は28部屋だとすれば確実に国から140万が毎月入る訳だ。
生活保護費は税金である、税金がこんな形で個人に年間1680万も支払われている事は納得しかねる話だ、しかしそれでも受け入れる家主が居ないと言う、
衣食住が生活の基本であるなら国は最低保証としての生活を民間に任せて金を出すと言う方向から政策として実効のある方法を取るべきだと思う。
子供の虐待、高齢者の独居、孤独死、保育施設の不足などは最近になって急激に増えて来た事象である、日本に限らず社会の継承は家族と言う単位で行われて来た、しかし近年、其れもわずか4~50年の日本に於いて急激に崩壊してしまった、
親子3代が同じ生活圏で暮らす事は互いに不足する部分を補い有って生活を守って来ていたのだ、結婚し子供を成して一番手の掛る頃には祖父祖母が生活の基礎を子に譲り空いた時間で幼い子供の面倒をみる、現役世代は安心して仕事に専念する、
老いた祖父祖母は老後の生活を心配する事無く暮らして行ける、確かに痴呆の問題等も有るが其れは別居しているよりはるかに労力は少なく済む、
老いた家族が居る事は子供の情操教育にも大きく影響を与え社会に対する見方を育成する、
現在頻発する幼児虐待も同居或いは近居で未然に防ぐ事が可能な事は言うまでもない、
国や自治体特に都市部に於いては3世代同居、若しくは近居の出来る住宅を廉価で提供する事が社会的にも経済的にも大きな効果が有る筈である
老後の生活に心配が無くなれば一部の趣味で金を集める人種を除いて消費を押し上げる筈である、一時的には建築業界に雇用を増やし、近隣商店の復興にも寄与する。
現役世代の住居と退役世代の住居を隣接した形で提供し玄関と水廻りを分けて相互に行き来できる扉を設ける事で退役世代の居住空間は狭くても充分である、
子供が大きくなった頃退役世代は徐々に居なくなるだろう、そしてその子供が大人になるに従ってシフトして行く事で効率良く使用する事が出来るだろう、
無論「老いては子に従え」と言う言葉を充分に実行する事が重要である事は言うまでもない

皇位継承と譲位

2011-11-19 08:59:16 | 雑記
最近は今上天皇の体調が余り優れない様だ、聞く処によると公式行事はかなりのスケジュールでその体調に負担を掛けているのだろう、
一般社会ならとっくに地位は委譲し名誉職の会長と言った所である、しかし憲法上では譲位は認められていない。
「日本国憲法下では、天皇の譲位は認められていない。昭和22年(1947年)に施行された現行の皇室典範は、その第4条で「天皇が崩じたときは、皇嗣が、直ちに即位する」と規定されており、この点は旧皇室典範と同様に、皇位の継承は天皇の崩御によってのみ行われることを定めている。又、現行の皇室典範でも、第2条で皇位継承の順序を、第3条でその順序の変更について規定しており、天皇は自らの意思によって継承者を指名することはできない。」
此れは皇位継承で政治的混乱が起きて争いの原因になった事によるのだろうが昭和20年の敗戦で天皇は国家の象徴としての存在で国政には関与しない事になった、
占領下で策定された現行皇室典範は50年を経過し国の体制も大きく変化した現在少なくとも此の条令は変更する時期に来ているのではないだろうか、
昭和天皇の時も危篤状態になった陛下の代行を今上天皇が行っていたのだが実質昭和天皇が復帰する可能性は無かった、恐らくそれ以前から体調は衰えていたと思われるが充分に養生する法的な整備がなされて居なかったと言えよう、
現在の皇太子殿下には男児が居ない、一方秋篠宮殿下には男児が居て皇位継承がどうなるか取りざたされて久しい、
継承順位の問題と女性天皇の問題も有るが取りあえずは順位をそのままであれば「院政」では無い「隠居」もそろそろ良いのではないだろうか、
皇位を巡って廻りが暗躍する様な時代では有るまい、時代と言えば宮内庁の内部も普通の社会規範に沿って公募人事にした方が良いのではないか、
昔からのしきたりが難しいと言っても其れなりに方法は有る、どうも見ているとあそこは特殊な村社会の様な様相が窺えるのは自分だけだろうか