河口公男の絵画:元国立西洋美術館保存修復研究員の絵画への理解はどの様なものだったか?

油彩画の修復家として、専門は北方ルネッサンス絵画、特に初期フランドル絵画を学んできた経験の集大成を試みる

我が家の生物多様性が・・・・

2019-06-01 12:15:34 | 絵画

我が家には多くの動物がいる。最近、突如いなくなった猫がいて、とても寂しい思いをしている。

絵を描くことも大事だが、猫は家族だからもっと大事だ。気持ちが落ち着かずにイライラしてしまう。浜田に引っ越してきて、一番最初に居なくなったのは、間違えて東京から連れてきてしまった本物のねこオスの野良ねこヤンキーだ。今の家にみんな放して、寒い冬だったので家に閉じ込めていたら、他の猫たちをいじめたり、噛みついたりで大変だった。この子は自由にするしかないと思って、最初に戸を開けて出してやったら、数十秒でいなくなった。可哀そうなことをしたと思う。仲池上にずっといた方がよかったのだろう。その次に居なくなったのは、仲池上のボス「ハヤブサ」(なぜはやぶさっだったのか仲池上の猫お姉さんに聞いてみないと分らないが、相手が犬であろうとも、じっと腰を低くして尻尾を数回降ったかと思うと、いきなり襲いかかる獰猛な猫だった)。自尊心が強くみんなと一緒に住むのがいやだったのだろう。ある時は私の布団にきて泣いた。啼いたのではなく泣いたのだ。「なんでこのんあ所に連れてきたのだよ・・・・」と、今まで泣くことが無かったハヤブサが悲痛な声で泣いたのが忘れられない。仲池上の家の駐車場でエサを与えていた野良たちを皆連れてきたのだ。その時、13匹がハイエースに乗って引っ越した。その次が初代「珠ちゃん」(たまです)私が一番最初に飼ったアメリカンショートヘアの珠ちゃんが、正月を挟んで一か月半いなくなって、・・・・やばいと思ったが・・・浜田に来て3年経ったまだ寒い3月に居なくなった。いなくなる2週間前から毎晩私の布団に来て一緒に寝た。まだ寒かったので、温かくして居たいのだと思ったが、後で考えると「これで、さようなら!!」だったのだろう。彼女も他にいっぱいの猫たちがいるのが許せなかった。

最近、10日ぐらい前であったろうか、突然大雨が降って、外に遊びに出ていた子たちが帰って来なかったことがあった。25匹のうち10匹から帰らなかったが、ぽつりぽつりと帰って来て、後はミミだけ返ってこない・・・といことになって、今まで遠出しなかったミミだから、いやな予感がしている。彼はハヤブサの弟分でいつも仲池上では二人が仲良しで遊んでいた。ハヤブサが居なくなってからは、この家の猫たちの世話役で、ケンカしないように皆をまとめていたジェントルマンだった。最近歯槽膿漏だったのか、口の中は歯が一本も見当たらず、一度口に入れた食べ物がポロリと落ちるようなことが多くなっていた。しかしまだ元気だったので、ふらっと帰ってくるのを待っている

市役所が野良猫対策として「野良猫にはエサをやらないでください。やるとあっという間に増えてしまいます」という広報を出していたのに抗議して、「愛護動物保護法には愛護動物にエサをやらないのは虐待です」と書かれている、猫は人間が作った動物で、彼らが野にいるのは、同時に違法行為である「動物の遺棄」に依るもので、彼らは被害者だ」と訴えてから、何年たっただろう。市役所は「改めます」という返事をくれたが、不妊手術の補助金にいたるまで随分時間が経った。しかしこの町で港への「捨て猫」は減らないし海に猫を投げ込む奴も減らない。魚を水揚げする埠頭に猫を捨てれば生きていけると思うやつがいるのは許せない。結局私がひらって来ることになる

それでなくとも、我が家には野良のお腹が大きくなったメス猫がやって来て子供を産んで置いていく。すでにあいちゃんが4匹産んでしまって、あちこちに隠している。ともちゃんにこどもは何匹なのか分からない時々おっぱいを触って乳を飲んでいるか確かめるが、良く分からない。それも最近になって触らせてくれるようになったのだから・・・・エッチなことは考えていません・・・誤解無きよう。

3月の末にまた狸があらわれて、これが回線病を患った危ない狸で、追い回して逃がした。回線病は細菌感染(おなじくカイセン病というのが、ダニによるもの)で、毛が抜け落ちて最終的に命に係わる猫にも人にもうつる。他に大きな動物はイノシシで、これも危ない。クマが市内の真ん中で目撃され、一頭はわなで捕まえられ処分された。だれが食べたのかなあ・・・。次に大きいのはトンビで家の前で釣りをしたり、釣った魚をさばいてあらを投げると飛んでくる。口笛を吹いてピューピューと繰り返すと、空の上で見ていたものや近所の巣で聞いていたものが飛んでくる。かわいいけど不用意に釣った魚をてに持って油断すると、急降下して手から奪い取って行く。これは危ないから怒ったほうが良い。誰に?トンビにです。他にカラスがゴミ焼き場のゴミを散らかすし、プランターのトマトを食べられた。カラスは頭が良いから、怒ると来なくなった。

逆に来て欲しいのはシジュウカラとかホウジロ、うぐいす。でも猫に食べられてしまうので・・・初代珠ちゃんはツバメやカケス(カラスみたいに大きな鳥)まで取って食べてしまって、往生した。畳の上に羽を散らかして、心臓だけ残して血まみれにしてしまう。生きた状態で雀をくわえてくると、取り上げて空に投げることにしている。それを知ると殺してから見せに来るようになった。殺生は魚以外にはやりたくない。そう、ある夜、猫が生きた状態のフグをくわえて帰ってきた。私はフグを取り上げると、急いで懐中電灯を下げて庭に出て「おい!!猫にフグを食わせるんじゃない!!」と暗闇に大声でどなって、フグは海に戻したが、間もなく次には生きたメジナの子をくわえて帰ってきた。もう頭にきて木刀をもってそこいら中を走ったが、釣り人は見つけられなかった。

他に我が家に出没する生物で大きいのはカニで、切り土の土手に穴を掘って住んでいる。彼らの食べ物は腐った木の葉だ。家の中まで入って来て、玄関からお風呂まで入ってくる。食べられないけど、石鯛釣りの餌にしてしまう。他に恐ろしいムカデ、気持ちの悪いげじげじ。家中巣を作るクモ。今朝、マグカップの中にクモの巣が張られていて、がっかりした。山が家の後ろにあるので昆虫は名前が分からい物が多い。蚊取り線香を焚くとクモも嫌がるようだ。まあ、このクモは蚊取り線香の代わりだと思ってきたが、朝のコーヒーを入れようと、マグカップを覗くとクモが巣を作っているから、(一時間もあれば玄関先の通路もクモの巣で通行止めになるくらいだから)驚かされる。勿論クモは飲まないから、どいてもらう。御多分に漏れず、ハエは銀バエ、ニクバエ、コバエ、アカ家蚊にやぶ蚊。しかしハチはオオスズメバチ、小型スズメバチ、熊蜂で、残念ながらミツバチがいない。西洋ミツバチを一度見たことがあるが・・・・。西馬込のミッキー・カーチス氏のミツバチがスイカの受粉に来てくれていたのが懐かしい。ここでは小筆を取り出して、自分が受粉して初めてスイカが食べれる。ズッキーニも同じ。時々熊蜂が変わりをしてくれているようだ。

ああ、それから一番この時期に迷惑しているのが猫のノミだ。寝る前に布団から排除しなければ寝れない。最低10匹は殺すことになる。2年前の夏にうちに来た(要するに拾った)メガちゃんは、まず一番にシャンプーしたが、洗面器に350匹程、ノミ取くしで50以上殺したから、この子が我が家の記録かな。梅雨時期はノミ大繁殖の季節だから、殺虫剤とキンカンを用意した。毎年片足だけで200か所から噛まれる。廊下に猫からこぼれたノミが私の足に飛びついて血を吸うのだ。どうです!!??我が家に遊びに来ませんか?歓迎しますよ!!東京の仲池上ではハエも蚊もめったにいなかったが、田舎暮らしにはいろんな命が身近にいる。

そうそう忘れてはいけない。我が家が誇る二年前から住み着いている(同じものではなく世代交代しているかも)のが「大アマガエル」だ。少し暗くなると大きな声で啼く。ゲロ、ゲゲゲ、ゲロ!!と何とも言えない風情がある。一昨年は庭のイチジクの枝に大きな泡の卵を産んで、楽しませてくれたが、なんせその泡の真下にあるはずの水はゴミ用の青い90リットルの大バケツだが、卵からかえった子供たちがそこに狙い通り落ちるかと思いきや、どうも外れているから、枝をひもで引っ張っておいて、バケツの上に来るようにして置いたが、その後どうなったか。「また今年も産んではるわ・・・」なんてね。まだ卵は無い。今日は曇り空でしきりと鳴く声が聴ける。

また忘れてはならないのが亀ちゃんだ。いや、カメムシです。プランターの唐辛子の茎の汁を吸いに今年もいっぱいいる。子供のカメムシだが、気持ちが悪いし、一向に唐辛子の苗が大きくならない。そして不良作物になってしまう。もう100匹上始末した。トマトがなって食べれるようになってから、安心して口に入れないことだ。ミニトマトとともに私が食べたのはカメムシだった。これがきつい味だった。急いで家の洗面台に行って、うがいをしたが、あの味は今でも恐怖を覚える。カメムシは食べれません。

ぬぬ・・・玄関先をカニが歩いている。猫はカニは食べない。安心して歩いているから・・・たまらんちゃ!!

お隣の水産高校の生徒が「おじさん、むこうで猫が車にひかれて死んでいるよと言うから、急いで近くの道路を捜したら、何と死んでいたのは「オッポッサム」だ。ネットで調べたから間違いない。生きた状態では見たこともないから話に聞くと、むかし益田市(山口県寄りの町、浜田から45kmある)で繁殖していたらしい。我が家の猫であったら気が狂うところだった。

街の中を熊が歩いているとか、サルが出たとか・・・きりがないが…