minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

Mingaオールスターズ/楽屋こぼれ話

2006年04月29日 | ライブとミュージシャンたち
 怒濤のようなリズム。み~んなわいわいガヤガヤ。聴いてないようで、神経が研ぎすまされていて、私の息づかい一つ聞き漏らさないようにしているのがわかる。それにしても、3パーカッションってなんてスリリングなんでしょう。ちょっとでも踏み外すと地上に真っ逆さま、という状態で演奏している気分。これが快感なんだなあ。

 新澤君は「おとといのマキさんが『私の血液型はAm』って言ってたのを思い出して今更ながら深い言葉だなあ、って感動してるんですよ。」と言いながら真っ赤なキーボードをセッティング。同じA型同士でマキさんと盛上がってたね。じゃあ、私はBメジャーかしらん。コスマスはFシャープとか言ってましたけど本当はO型。

 テテは7月にガーナに1ヶ月里帰りするそうだ。「来週の水曜の『銭形金太郎』にまた出るよ。見てね。」くりいむシチューの有田哲平に可愛がられているようだ。頑張れウィンチェスター・ニー・テテ!みんなも見てあげてね。でも貧乏な人を特集する番組に3回も出ちゃっていいのかなあ?テテの車だけカーナビついてるのに・・・しかも新車!!

 金色頭だったり、坊主だったり、太ったり、痩せたり、常に会う度に驚かされる大儀見元perちゃん。今回もドリカムツアーの真っ最中、いきなり右手いっぱいにタトゥで登場。楽屋でタトゥに触らせてもらい、タトゥ専門誌を見ながら入れ墨話に花が咲く。「座長、これ見て、見て!綺麗でしょう!」って言われてもなんとも返事のしようが・・・(元ちゃんは私の事を『座長』と呼ぶ)。「座長、入れ墨を入れて行く課程が凄いんだよ。いろんなものがドロドロと・・・(これ以上は書けない)」「う~ん、それはちょっと痛々しいわね。」「痛々しい、じゃなく、痛いんです。」

 タトゥを入れたくて誰に頼もうか迷っているときに、この雑誌で見つけたカルロスという彫り師。「それが、コスマスにそっくりなんで、きっと良い奴に違いない、って頼みに行ったんだ。」写真を見せてくれる。コスマスは「なんだよ~、はげてるから俺に似てるって思ったんだろう?」一同爆笑。
 「背中に一面いれたいなあ・・・」「登り龍とか?いくら位するの?」「意外と安いんですよ。50万くらい。やっぱ、入れ墨は和柄につきるよね~。」コスマスが突然元ちゃんの腕の模様をじっと眺めて「それってニュージーランドの原住民の絵じゃない?」(和柄だってば・・・)
 テテは小さな声で私にささやく。「タトゥハケミカルネ。カラダニヨクナイ。」画伯の小畑師匠は「俺は彫り師の方をやってみたいなあ。」そんな声におかまいなしに元ちゃんは、くりからもんもん系Tシャツがお揃いだった利樹に入れ墨の良さを盛んにアピール。「う~ん、プールとかスーパー銭湯に行けなくなるな・・・」と利樹。
 次回会ったとき、元ちゃんは一体どうなっているのだろう、まさか、体中にくりからもんもんが・・・!?近所の子供に聞かれているそうだ。「おじさ~ん、その絵いつとれるの?」

 「今日の師匠(ギターの小畑さん)は意外と静かですね。」「うん、曲が難しいのでそれどころじゃないんだ。」と新澤君の軽いジャブをかわしながら居眠り。いや、瞑想中なのかも・・・師匠の行動はいつも予測不可能。
 1セットが終わって楽屋に入ると、私と師匠2人だけに。「まあ、お前のなんだね、その汚い・・・」何が始まったのかと師匠を見ると、いきなり志ん生落語の真似。「垢だらけ(?)」「替り目」「あくび指南」この日の師匠は絶好調だった。頼みもしないのに次から次へと落語が飛び出す。

 「利樹も「芝浜」ができるから、ぜひ一度2人会でもやってくださいな。もちろんベース、ギターを弾きながらね。」
 「それいいなあ。」小畑師匠もまんざらでもない様子。「お囃子も自分で演奏しながら出て行く落語家がいたら凄いよね。」どんどんと妄想が膨らんでいる。

 それにしても家で一人で相当練習しているに違いない。あんまり落語ばかり練習しすぎて、人生の落伍者にならないように・・・。おあとがよろしいようで。