あなろぐちっく

mintonのスナップと気まぐれつぶやきブログ。コメントは古い日記でもお気軽に。写真の無断利用は厳禁。

雪の露天風呂

2006年02月12日 12時51分09秒 | NOKTON35mmF1.2
昨日はぼくの誕生日。どこか出掛けようということになり、妻と木曽の露天風呂に行くことになった。我が家から数十分の場所。
国道から脇道に入ると路面は真っ白で、路肩には1台の都会ナンバーの乗用車があった。雪道の運転を諦めたのでしょう。数百メートル先には、その車の乗員たちであろうハイヒールのお嬢さんたちが雪道を歩いていた。
緩やかな上り坂を少し空転しながらも雪をかいて道を登った。粉雪が舞い始めた。

ここは木曽の中でも特に雪が多い場所の上に宿場から少し外れているせいか、案外空いていた。資料では男湯も女湯も同じ形をしているらしい。
風呂に入っている人は二人だけだった。
内風呂に浸かって、身体を温めてから、露天風呂へ向かった。
屋外に出てすぐには大きな桶のような檜のジャグジー。
2分ほどジャグジーに入って、斜面に沿って少し下ったところにあるもうひとつの露天風呂に移動した。
四角い枡のような檜風呂は少しぬるめの湯で、縁に置いたタオルを枕にして空を見上げた。
舞い落ちる雪は天から揺れ落ちて、自分が天に向かっているような錯覚を起こさせた。


R-D1+Nokton35mmF1.2。この日記に登場する露天風呂の近くの食堂にて撮影。
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ムーンブルー

2006年02月10日 16時30分39秒 | D100
時々長距離を移動することがある。我が家に着いてガレージに車を入れる。
エンジンを止めてオレンジ色一色のパネルを消すと、とても静かなことに気付く。

ガレージの外は静まり返っていて、星がとても多い。
南アルプスと中央アルプスに挟まれたぼくの住む町は深夜になれば月と星が山々を照らす。
ガレージから自宅玄関までの20mほどを歩きながらカシオペアを探すのが癖になってる。

こぼれるような星を見ているとなぜかいろんな情景が浮かんで、意味もなく鼻の奥がつんとしてしまう。

数日前に降った雪は田畑を覆って、月の明かりはいっそう青みを増している。


このCDいいよって友達に紹介されたのがスティービーの新譜。
その中の1曲「ムーンブルー」
深夜に星を見たときと似た、切ない気持ちにさせてくれる曲。

とても好きです。



きょうの写真は一昨年D100で撮影した西郷山公園での1枚。
東京に滞在している時に深夜にアイデアが煮詰まると、この公園のベンチに座って、コーヒーを飲みながら池尻方面を眺めて時を過ごすことが多い。
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さりげない視線

2006年02月09日 20時23分13秒 | Summilux35mmF1.4
先日来よりhanaさんの「hanaの東京散歩」というブログを拝見している。R-D1やGRDなど、ぼくの好きなカメラで日常を撮影してる人。

ブログ初心者のぼくはよくわかっていなかったんだけど、とても有名な方のようで、
アクセルランキングの上位にいらっしゃる。

2月8日の「ボディ・ライン *R-D1*」を拝見しての感想。

生活感ある日常を撮影しているけど、お洒落な写真を撮ってる。
トラックバックの使い方がわからないので、ちょっと挑戦してみるけど、
このhanaさんの写真は面白いなあ。
(トラックバックにいれたけど、どこからジャンプできるんだろう・・・方法がわからないので、hanaさんのブログを見たい人は検索してください)

ありきたりのコーク瓶とコンセント、看板・・・・
でも田舎に住んでると、ありきたりではなんだけどね。
最近の女性はお尻より胸が大きいのかと、変なところで感心。
思わず「ほぅ~」と声が出てしまった。こういうところがおじさんなんだよね。

ぼくもhanaさんの作品みたいに、自分の生活している圏内での
見落としがちな日常を、美しく写真に封じ込めたいと思う。
こんな田舎だから洒落たものはあまりないけど、ちょっと探してみようかな。
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とんび

2006年02月08日 14時58分11秒 | SUMMARIT5cmF1.5
一昨日からの雪は、昨日の午後から一旦雨になったけれど、完全には止まず、また朝から雪が舞う天候となった。
少しだけ高台にあるぼくの会社からは、普段は目線より高いところで飛ぶとんびが、きょうは目より下で飛んでいる。
何羽も絡むように円を描いて、上がったり下がったりしながら舞う雪とじゃれるように飛んでいる。

きょうの写真は数日前の朝霧の深い日に撮影した近所の消火栓。
R-D1+SUMMARIT5cmF1.5
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エディコスタ

2006年02月07日 14時36分27秒 | SUMMARIT5cmF1.5
さっきぼくの車の中で流れていた音楽の話をしようかな。
タルファーローというギタリストのレコードを買ったのは高校2年生の頃。
1956年録音のTALというレコードに出会わなかったら、ジャズが好きにはならなかったかな。

タルファーローの話はまたいずれするとして、このレコードでピアノを弾いているエディコスタについてちょっと書いてみよう。
エディコスタはレッドノーボのバンドにもいた白人ピアニスト。ビブラフォンも演奏する才人で、ぼくにはジョージガーシュインとイメージがダブってしまう。
器用な人でスタジオミュージシャンで重宝され、若くして事故でなくてっている。
ガーシュインも器用な人で、ラベルからの忠言があってあの作品たちが残ったとぼくは信じているんだけど、二人とも人生を音楽とともに駆け抜けたというところで共通するものがある。

タルファーローは大柄な白人で、とても太い弦を硬いピックでごりごり弾いてしまう。
そのギタースタイルに対峙するようにごりごりとピアノの鍵盤を叩いた。喧嘩したり寄り添ったりしながら音楽を作っているみたい。
ビルエバンスやバドパウエルのような甘美さはなく、オスカーピーターソンのような流麗さでもない。
クロードウイリアムソンやアートテイタムとは対極のスタイルだと思う。

孤高のスタイルの人。
媚びることなく流麗さを抑えて、ソリッドに歌う。
パーカッションのようなスタイルは孤高で唯一無二。

ハウス・オブ・ブルー・ライツというレコードはスイングジャーナルのゴールドディスクをとってる。マイファニーバレンタイン、この曲は壮絶。
でもエディコスタがもっとも楽しんでいると思えるのは、「TAL」の中の彼だとぼくは思う。
ビルエバンスとスコットラファロのコンビと同じくらいタルファローとエディコスタの演奏は互いのよさを引き出している。

きょうの写真は会社から10分ほどの神社にて撮影。
ちょろちょろと流れつづける湧き水が溜まってすべて凍りつき、溢れた水がまた全て凍り、それでも溢れた水は地面を覆って凍り付いていた。
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さっき

2006年02月06日 22時58分09秒 | SUMMARIT5cmF1.5
さっき携帯が鳴った。友達からの電話だった。
お父上が亡くなられたことを伝えられた。

ぼくの父親が死んだときのことを思い出した。もう十数年前のことだ。
悲しい以上に申し訳ない気持ちで溢れていた。

父は大酒のみでぼくの母が先立ってからは寂しさを紛らわすように飲み続けた。
肺炎で入院した父が呼吸することもままならなくなり喉に穴を開けることになった。
最後まで話したくて、オペ室に入りたくなくて話続けようとした。
もっと話しをしたかったのに、話しを最後まで聞き終わらないうちにぼくは手術室に送り出してしまった。

数日後父は目を開けることなく死んでしまった。
あのとき父は何を言いたかったんだろう。今もそれを思う。
ちゃんと聞いてあげればよかったと悔やむ。今でも。

父のいない病室の窓からは中庭の桜が眼下が見えた。
お椀を並べたようにピンクの桜が並んで散っていた。

散る桜を見るたびに申し訳ない気持ちになる。


きょうは朝から雪が降り始め、一面の雪景色になった。
きょうから友人は大雪を見るたびにお父上を思い出すのだろうと思う。

R-D1+summarit5cm
ラビットという名のスクーター。
桜とラビットの思い出はまたいつか書きたい。
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2006年02月06日 12時04分20秒 | SUMMARIT5cmF1.5
きょうは朝から打ち合わせ。
ぼくの知人の会社で、その部門全員が一斉に退社することになり、部門自体が存続できなくなった。その部門の仕事を少しでもいいから受け入れてほしいという依頼がその会社の取締役からあって同行してきた。
ぼくの甘い性格で、頼まれてしまうと断れない。
断ってしまえばきっと楽になるのにねえ。
業界荒らしのような安い契約をしているその会社の既存ユーザーを引き受けても、この先どうやってフォローしていいんだろう。
でもねえ、世の中人の縁。人に尽くせばいつかきっとその人にお世話になることがあるかもしれないよね。

きょうの写真は別の取引先に向かう途中で撮影した風景。冷え切った地面から水蒸気が上がって湯気が立っているように見えた。
R-D1+summarit5cm
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お金

2006年02月05日 10時40分32秒 | SUMMARIT5cmF1.5
結婚する頃は本当に貧乏で、婚約指輪を買うお金がなかった。
もう四半世紀前のことだけど、自慢できるくらい貧乏だった。
その当時勤めていた大学で60回分割で50万円を借りた。その金で婚約指輪を買った。
結婚後にうちの奥さんにそれがばれて責められた。親には頼りたくなかったんだよ。
学生時代は1万円のコートを買うのに1年かけてたなあ。

大学を出てからも貧乏が身に染みているせいか、若い頃はよく働いた。
勤務する大学では手術に技術者として立ち会うこともよくあったので、
朝早くから勤めに出た。夜は資格をとりたくて専門学校に通って、
それが終わるとそのまま帝国ホテルで勤務。終わるのは午前3時。
それから帰ってほんの少しだけ横になるともう朝。
電車の中で短時間に熟睡する技を覚えた。
結婚してからホテル勤務はやめにしたけれど、週3回ほど別の仕事を五反田で
依頼されて、本業が終わってから終電まで働いてた。
それ以外の日は単行本のゴーストライターをしたり雑誌の連載の記事を書いた。
またパソコンのシステムを依頼されて開発も行った。
研究者仲間で行っていた勉強会も月に何度かあり、東大や国立リハセンターなどには欠席せずに参加していた。
よく働いたものだと思う。そんな中でも日曜日は家族で公園に遊びに行くことは忘れなかった。
今は50万円をローンで借りることなど考えられないのに、あの当時よりずっと経済的な精神負担は大きくなった。年をとったからかなあ。

お金のこと、将来のことはまた書こうと思う。
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合格祈願

2006年02月04日 13時34分25秒 | NOKTON35mmF1.2
きょうは日中でも氷点下2度ほど。
凛とした寒さだけれど、まぶしすぎるほど明るい。

さっき会社から家に戻る際に近くの寺に寄った。
多くの人の願いや思いを詰めた絵馬やおみくじがぎっしり並んでた。
多くは高校や大学の入試。この時期はいよいよ大詰めだ。
君たちの願いはきっとかなうよ。

R-D1+Nokton35mmF1.2
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冬の石橋

2006年02月03日 14時24分17秒 | SUMMARIT5cmF1.5
先月までの肌を突き刺すような寒さは影をひそめた。
きょうは雪が舞っているものの、気温は4度近くある。
春の芽吹きも近いと感じさせる。

石橋は太鼓橋になっていて、冬は凍り付いてしまうので、筵をかけてある。
これも寒い地域だけの風習だと思う。

画像はズマリット5cm。
気持ちが暗いせいか、写す写真も暗くなる。
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