あなろぐちっく

mintonのスナップと気まぐれつぶやきブログ。コメントは古い日記でもお気軽に。写真の無断利用は厳禁。

エディコスタ

2006年02月07日 14時36分27秒 | SUMMARIT5cmF1.5
さっきぼくの車の中で流れていた音楽の話をしようかな。
タルファーローというギタリストのレコードを買ったのは高校2年生の頃。
1956年録音のTALというレコードに出会わなかったら、ジャズが好きにはならなかったかな。

タルファーローの話はまたいずれするとして、このレコードでピアノを弾いているエディコスタについてちょっと書いてみよう。
エディコスタはレッドノーボのバンドにもいた白人ピアニスト。ビブラフォンも演奏する才人で、ぼくにはジョージガーシュインとイメージがダブってしまう。
器用な人でスタジオミュージシャンで重宝され、若くして事故でなくてっている。
ガーシュインも器用な人で、ラベルからの忠言があってあの作品たちが残ったとぼくは信じているんだけど、二人とも人生を音楽とともに駆け抜けたというところで共通するものがある。

タルファーローは大柄な白人で、とても太い弦を硬いピックでごりごり弾いてしまう。
そのギタースタイルに対峙するようにごりごりとピアノの鍵盤を叩いた。喧嘩したり寄り添ったりしながら音楽を作っているみたい。
ビルエバンスやバドパウエルのような甘美さはなく、オスカーピーターソンのような流麗さでもない。
クロードウイリアムソンやアートテイタムとは対極のスタイルだと思う。

孤高のスタイルの人。
媚びることなく流麗さを抑えて、ソリッドに歌う。
パーカッションのようなスタイルは孤高で唯一無二。

ハウス・オブ・ブルー・ライツというレコードはスイングジャーナルのゴールドディスクをとってる。マイファニーバレンタイン、この曲は壮絶。
でもエディコスタがもっとも楽しんでいると思えるのは、「TAL」の中の彼だとぼくは思う。
ビルエバンスとスコットラファロのコンビと同じくらいタルファローとエディコスタの演奏は互いのよさを引き出している。

きょうの写真は会社から10分ほどの神社にて撮影。
ちょろちょろと流れつづける湧き水が溜まってすべて凍りつき、溢れた水がまた全て凍り、それでも溢れた水は地面を覆って凍り付いていた。
コメント (2)
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