きょうは遠方でのミーティングがあり、久しぶりにある町を訪れた。
昼食をとろうと食堂を探したけれど見つからず、手打ち蕎麦屋に入った。
最近は精神的に不安定な上に夜の胃痛もあり、いつもより口数少ない一見の僕であったが
店主が明るく話しかけてきた。
もり蕎麦を注文して食べ終わって蕎麦湯を飲んでいたらオヤジがまた寄って来て、
「まだいける?」と聞いてきた。どうやらまだ食べられるか?ということらしい。
「ああ・・・、はい」と答えると、数分後にだったん蕎麦が一人前出てきた。
昔とても大切にしていた友人とよく蕎麦を食べに行った。
だったん蕎麦の美味しい店だった。
きょう仕事をしていた場所から近くというより友人と会うことが楽しみで広げたマーケットだから、以前ならば一も二も無く会いに行ったはずなのに、ぼくの我が侭からその友人を失ってしまった。
ずっと食べていなかっただったん蕎麦は心地よい歯ごたえを残しながら、その頃のことが走馬灯のように巡った。
悔いて詫びながら見る窓の外に吊るされた釣忍。
降り始めた雪は滲むように解けながら、少しずつ白く染めた。
昼食をとろうと食堂を探したけれど見つからず、手打ち蕎麦屋に入った。
最近は精神的に不安定な上に夜の胃痛もあり、いつもより口数少ない一見の僕であったが
店主が明るく話しかけてきた。
もり蕎麦を注文して食べ終わって蕎麦湯を飲んでいたらオヤジがまた寄って来て、
「まだいける?」と聞いてきた。どうやらまだ食べられるか?ということらしい。
「ああ・・・、はい」と答えると、数分後にだったん蕎麦が一人前出てきた。
昔とても大切にしていた友人とよく蕎麦を食べに行った。
だったん蕎麦の美味しい店だった。
きょう仕事をしていた場所から近くというより友人と会うことが楽しみで広げたマーケットだから、以前ならば一も二も無く会いに行ったはずなのに、ぼくの我が侭からその友人を失ってしまった。
ずっと食べていなかっただったん蕎麦は心地よい歯ごたえを残しながら、その頃のことが走馬灯のように巡った。
悔いて詫びながら見る窓の外に吊るされた釣忍。
降り始めた雪は滲むように解けながら、少しずつ白く染めた。