中学生の頃、自宅にあったニューサイクリングという雑誌で、長野県の霧が峰高原のニッコウキスゲが一面に咲いているモノクロ写真を見た。
まだビーナスラインが出来る前。
その頃は出不精で自転車で旅をするなど、これっぽっち(どれくらい?)も考えたことがなかった。
霧が峰もニッコウキスゲも見たことがなかった。
その一面のニッコウキスゲを自転車で見に行ったのは大学1年の夏。東京から南信州の実家まで帰る途中。
目にした瞬間、僕の頭の中の中学生のときの写真がカラーになった。
まだ大門街道は細く未整備で、牧場の牛があちこちにいた。
茅野の町に向かって落ちるように長い距離を下り続けた。
白地図をなぞって目で等高線の旅をして、それと同じ道を走りながら形と色を着けていく。
白地図には木も空の色もないから、目から入る形と色は想像以上の驚きが連続する。
空を飛ぶムササビや強烈に動く雲。白樺の白。青い空。
これも近所の写真。こんなタチアオイは来年までお預けだ。
Leica M6TTL + HEXANON 35mm F2
すぐに手に入らない不便さはイマジネーションの源だったのかもしれない。
昔話を書くようになっちゃぁ年取ったってことだけど、また書いちゃうだろうなあ。
まだビーナスラインが出来る前。
その頃は出不精で自転車で旅をするなど、これっぽっち(どれくらい?)も考えたことがなかった。
霧が峰もニッコウキスゲも見たことがなかった。
その一面のニッコウキスゲを自転車で見に行ったのは大学1年の夏。東京から南信州の実家まで帰る途中。
目にした瞬間、僕の頭の中の中学生のときの写真がカラーになった。
まだ大門街道は細く未整備で、牧場の牛があちこちにいた。
茅野の町に向かって落ちるように長い距離を下り続けた。
白地図をなぞって目で等高線の旅をして、それと同じ道を走りながら形と色を着けていく。
白地図には木も空の色もないから、目から入る形と色は想像以上の驚きが連続する。
空を飛ぶムササビや強烈に動く雲。白樺の白。青い空。
これも近所の写真。こんなタチアオイは来年までお預けだ。
Leica M6TTL + HEXANON 35mm F2
すぐに手に入らない不便さはイマジネーションの源だったのかもしれない。
昔話を書くようになっちゃぁ年取ったってことだけど、また書いちゃうだろうなあ。