風のように

ゆらり 気ままに 過ごすとき
頭の中は妄想がいっぱい
錯覚の中で生きるのが楽しみ

輝くこと

2019-11-17 17:30:13 | こころ
共存のなかで
人々は輝く

男も女も
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健康な人も
そうでない人も

障害のある人もない人も
介護の必要な人もそうでない人も

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敬い生きる
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犬のコロ

2019-11-17 08:02:50 | こころ
川原でいなくなったコロは
薄い生なり木綿色で

捨て犬か迷い犬で
学校の帰り道をついてきた

帰れ!と言ったのか
おいで!と言ったのか覚えていない

何せ時は
伊勢湾台風の頃だったろうか

父の背におぶられて
ランドセルを背負って蔵に避難した

あの台風は伊勢湾台風だった
それがコロと遊んだのが後か先か?

木に繋がれたコロは縄がほどけて
川原で石投げに夢中な私の足に

まとわりつくこともなく消えた
捨て犬と間違った勝手な飼い主から

新しい飼い主に連れていかれた?
数日前は私も連れ去った飼い主で

探していた本当の飼い主の元に戻った?
繋がれているのが嫌で逃亡した?

川原のすり鉢状の砂利採取池に落ちて
ずぶ濡れになった私と

藁縄にくくられたコロは
もう出逢うことはなかった

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2019-11-17 00:54:54 | こころ
LINE友達になった従兄弟から
青空に覆われた故郷の川の動画が

解説付きで送られてきた
これは桑部橋

西の方にカメラを回すとまぶしい
鈴鹿の山が見える

鎌ヶ岳御在所岳釈迦が岳竜ヶ岳藤原岳
今日はホントに気持ちがいい

それじゃあと動画は切れた
解説がないとそこは

故郷の川のどのあたりかもわからない
もう半世紀も川に降りたことはない

その昔
この川原を犬の散歩に訪れた

捨てられてた小さな子犬にコロと名付けた
スピッツに似た少し茶色の可愛い子

藁縄を首に巻き付け犬のリードにして
じゃりじゃりと河原を歩いた

河原の小さな木にコロを繋いで
ひとり川面に平たい石を探して投げる

3回4回5回と石は水を透かして
川面をはねて飛ぶ

広い川原はあちこちに砂利を採取した
大きなすり鉢状の穴が水を蓄えていた

気が付けばコロの姿がない
コロ!コロ!コロ!と川原を探し走る

アッ!
すり鉢のかどでバランスを崩した足が

ずるずると砂地の坂を滑り
池に落ちた背は届かない

たすけて~と叫び続けられるほど泳げない
すり鉢の坂に手をかけてよじ登ろうとしても

ズルズル
砂の壁は虚しく滑る

このままでは上がれない
手の指を槍にして力任せに腕を砂の壁に打った

左右の手を力の限り打ち込んだ
それはほんの一瞬の出来事だったかもしれない

何分もかかっていたのかもしれない
お陰さまで私は脱出することが出来た





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