昔のことに
先生あのねって始まる本があった
椋鳩十先生への
子供たちの作文を集めたもの
誰かに心の内を聞いてもらう
先生あのねは小1の子の
文字を覚えることであり
文章を書くことの練習であり
心の喜びや苦しさや問題を
文字で吐露する始まり
ねえねえお母ちゃん
ねえねえお父ちゃん
ねえ⚪⚪ちゃん
ねえってば
そんな風に
誰かに自分の心を打ち明けて
欲望も歓喜も悩みも
聞いてもらえたら
思うような返事が返ってこなくても
話すことで先生あのねと書くことで
慰められたり我が儘な自分だと
気づいたり
色んな思いがあることを知る
それは幼子ばかりでない
いくつになったって同じ
大きくなれば悩みも大になるように
老いれば老いるほど
独りでできないことがふえる
ねえ
ねえってば
聞いてくれるだけでいいことも
そばに誰もいない
ねえ⚪⚪さん
ねえねえってばと呟く
先生あのねって始まる本があった
椋鳩十先生への
子供たちの作文を集めたもの
誰かに心の内を聞いてもらう
先生あのねは小1の子の
文字を覚えることであり
文章を書くことの練習であり
心の喜びや苦しさや問題を
文字で吐露する始まり
ねえねえお母ちゃん
ねえねえお父ちゃん
ねえ⚪⚪ちゃん
ねえってば
そんな風に
誰かに自分の心を打ち明けて
欲望も歓喜も悩みも
聞いてもらえたら
思うような返事が返ってこなくても
話すことで先生あのねと書くことで
慰められたり我が儘な自分だと
気づいたり
色んな思いがあることを知る
それは幼子ばかりでない
いくつになったって同じ
大きくなれば悩みも大になるように
老いれば老いるほど
独りでできないことがふえる
ねえ
ねえってば
聞いてくれるだけでいいことも
そばに誰もいない
ねえ⚪⚪さん
ねえねえってばと呟く