CubとSRと

ただの日記

免許更新 Ⅱ

2024年11月03日 | 日々の暮らし
  顔を見たら一言。「免許の更新に来たんですが」と言う。それがセオリー。

 だが、この時は違った。
 上記の言葉を口にしようと息を吸う間もなく、いや、正確に言えばその数歩前、入口に一歩足を踏み入れた時点で間を一切置かず、「更新は~階です」。
 「木で鼻を括ったような」と言う言葉があるが、まさにあのままの言葉。全く見事に愛想がない。
 ぶっきら棒を絵に描いたらこうなるか。いや「~です」と丁寧語が付いていたから、まだましか。

 脱線。
 「木で鼻を括る」なんてできないだろう。これはまず間違いない、当て字だ。
 正確には「鼻」ではなく「端(はな)」。つまり「先」のこと。
 もう一つ、「括(くく)る」は「扱(こ)く」「扱(こ)くる」の間違い。「稲扱き」が稲穂を強く扱いて稲の籾を取るのと同じで、強くこすることを言う。強く擦(こ)することで削ぎ落す。(だから「セン〇をかく」は間違いで、正しくは「セン〇をこく」。こんなの書いたら除名される?)
 昔は千歯扱きという農具があったと歴史の授業で習った覚えがある。

 そうなると「木で端を扱くる」というのは「(最初から)全く加減のない酷い応対」と言うような意味になる。ただ「木で」と言うのは変だ。「端」の意味が分からなくなって「木で鼻を扱くったような~」という形容詞的な慣用句となったと考える方が妥当だろう。或いは、「木」ではなく「機(起こり)」かもしれない。
 「しだらない(し足らない)」や「あらたし(新たし)」が、「だらしない」「あたらしい」、と間違って用いられるうちに、誤用が当たり前になったようなもんか。
 「だらしない」は、洒落て自虐的に用いられたものだろうとは思うが。

 「機先を制せられた」「枕を抑えられた」という「起こり端(ばな)を捉えられた」のではなく、起こす、はるか前を抑えられた感じ。対抗するには初めっから無言で入る、と言う手しかない。対抗する意味はないが。

 さて。
 前回書いたように、前に来たのは5年前。
 その時は一時間弱、講習を受けた気がする。始める時間に厳しかった割には50分で終わる予定の中身は最後の方はグダグダだったような・・・・。

 今回は違った。
 本当に事務手続きだけ、と言った感じで1,書類のチェック、2、必要事項を記入し提出、3,お金を払う、4,視力検査3問、
 「これは?」「右斜めし(た)・・」「斜めはないよ」「下」「はい、結構です」。型式だけということ?
 5,写真撮影、6,免許証受け取り、氏名住所確認。 以上、下校!じゃなかった、退出。
 15分か20分くらいしかかかってないんじゃないか。
 短いに越したことはないが、それにしても何だか肩透かしを食らったような・・・。

 当然、今日目論んでいた数十年ぶりに三宮の地下街で焼酎を一杯、という時間帯ではない。それどころか、まだ11時前。ランチタイムも始まってない。
 ランチタイム以前に全く腹が減ってない。


 続く)

 
コメント
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