11月2日(土)
雨。とにかく雨。
特に昼前後の降り方は尋常ではなかった。「窓ガラスに当たる雨が太い筋を作って流れ落ちる」、なんて可愛いらしいものじゃない。窓に厚い水の膜でも張るんじゃないかと思うくらいの勢い。
透明な窓硝子なのに、そこに映る外の景色が歪んで見える。
居間の雨漏りを受け止めるように、と以前にも書いた小さな容器を二つ、欄間障子の敷居に並べる。中には古くなった台所用の布巾を畳んで入れてある。水撥ねを防ぐためだ。
これが一杯になったのをこぼさないように用心しながら下ろし、水を捨てて改めて雨漏り受けに、なんてのは初めての経験。
結局、一日降り込められて一歩も外へ出られなかった。
夕方になってやっと止む。
今度はあの大雨は嘘だったのか、と思うくらいに西の空は赤くなり始め、今日は小豆島もはっきり見えていた。
夜も十時をだいぶ回って、冬物と夏物の服を入れ替え。