美里町南郷でバラを生産，販売する「有限会社ハニーローズなんごう」が10月28日に設立15周年記念バラフェスティバルを開催し，約600名の人手で賑わった。ハニーローズなんごうは，平成１０年から県内一の大型鉄骨ハウス約2.1ｈａで34品種のバラを毎年約200万本出荷している。昨年の東日本大震災では，卒業式や職場の異動という一年でもっともバラの需要が高まる時期に被災した。震災後施設の修理やバラ苗の植え替えなど生産の回復に努めている中，15周年を迎えた。そこで復興への感謝と消費者へばらの美しさや魅力を知ってもらおうと今回，初めてイベントを開催した。
会社では震災後に設けた商品開発室のメンバーを中心にフェスティバルの企画を行い，当日は，地元関係者の協力を得てハウス見学・バラ販売のほか，寄せ植えやアレンジメント体験等を実施した。事前に行った「おもてなし研修」を活かし，豚汁やコーヒーを振舞うなど，スタッフ一同精一杯来場者への対応に努めた。初めての取り組みで課題も残ったが，佐々木社長は「みんなにバラの魅力をPRできてよかった。来年ももっと良い行事になるよう工夫して続けたい。」とバラ作りへの意欲を新たにしていた。
美里農業改良普及センター 先進技術班
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