令和7年2月7日、JA新みやぎみどりの地区南郷施設きゅうり部会栽培講習会が開催され、部会員5人が、土壌分析に基づいた適正施肥について学びました。
講習会では、普及センターから土壌分析結果と過去の分析データの比較による肥料成分の推移等について報告し、生産者それぞれの土壌の現状や課題を確認しました。また、減肥の取組や有機物主体の施肥設計等について情報提供しました。
肥料成分の過剰や塩基バランスの崩れが原因と思われる生育不良(葉の障害等)の課題があるものの、着実に改善が見られており、部会員の土壌改良に関する意識が高まってきています。「施肥を見直してから、葉の障害が改善されてきた。」という声もありました。
肥料価格の高騰による農業経営への影響や持続可能な環境にやさしい農業への対応が求められており、コスト削減や環境負荷を考慮した施肥が重要です。今後も土壌診断に基づいた施肥設計を行い、単肥や堆肥などを活用した土壌改良に取り組んでいくこととなりました。
普及センターでは、土壌分析に基づく適正施肥管理の取組を支援し、園芸品目の安定生産、環境にやさしい農業生産を推進していきます。
施肥設計の検討 葉の障害が改善された今作のきゅうり
<問合せ先>美里農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225