
令和3年12月1日(水)に石巻地区農村青少年クラブ連絡協議会(通称4Hクラブ)では県内視察研修会を開催し,クラブ員8人が今年3月に開業した「JRフルーツパーク仙台あらはま」と宮城県農業・園芸総合研究所を視察しました。
JRフルーツパーク仙台あらはまでは,JR仙台イーストゲートビル観光農業部の菊地専門監から東日本大震災の津波で被災した復旧農地を利用し大規模観光果樹園事業に取り組んだ経緯や,経営面での収量や単価向上,経費削減に向け省力化栽培に取り組むメリットなどをお話いただいました。津波で被災した荒浜地区を観光果樹園を通してもう一度人々の笑い声と笑顔が集う場所にしたいという想いを伺いました。その後ブドウハウスにて,短梢せん定による省力的な栽培方法や,イスラエル製の点滴チューブによる均一な灌水.施肥を行う方法について,説明を受けました。イチゴハウスでは,山村さんからイチゴの栽培管理技術について教えていただきました。クラブ員の方々はとても熱心に質問や意見交換をしていました。
宮城県農業・園芸総合研究所では,研究所の試験研究の概要について説明を受けたのち,自分で組み立てるDIY型低コスト環境制御システムや,イチゴの品種育成,薪ストーブを利用した加温技術などを学びました。クラブ員の方々は新しい技術に興味をもって熱心に見学をしていました。
本研修会を通して様々な情報に触れ,経営発展に向けた情報収集の機会となる有意義な研修会となりました。普及センターでは,今後も4Hクラブの活動を支援していきます。
写真1 JRフルーツパークあらはまでのブドウハウス視察
写真2 農業・園芸総合研究所でのイチゴハウス視察