
大崎普及センター管内のそばは,大崎市鳴子温泉地区を中心に作付けされていますが,昨年から加美町で新規に作付けする生産者がいるなど地域的な広がりが見られています。そこで,そば栽培の基本技術習得に向け,管内のそば生産組織を対象に「大崎地域そば栽培講習会」を開催しました。
まず,大崎市鳴子総合支所より令和元年産のそばの作柄について報告した後,(株)スマイルフィールドの中鉢代表取締役より「そば栽培のポイント」と題して講習を行いました。中鉢氏からは,「そば栽培にはほ場の排水対策が一番重要。明きょや暗きょでほ場の排水性を高めることと,砕土率をあげすぎないことがポイント」との話がありました。また,鬼首そば生産組合からも,「播種前に何度も耕起してしまうと,土の排水性が悪くなるので気をつけること」とのアドバイスをもらいました。普及センターからは情報提供として,令和元年に実施した高速畝立て播種やドローンによる受粉補助について説明を行いました。
今回の講習会では,生産者自らが講師となったことで,栽培にあたっての細かいコツを聞くことができ,参加者は非常に有意義な講習会となったようです。普及センターでは引き続き,大崎地域のそばの生産振興について支援していきます。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910