太陽フィラメントが生み出す“炎の渓谷”

太陽の巨大な磁気フィラメント噴出の画像が公開されました。



NASAの太陽観測衛星
“ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー”
がとらえた画像



これは、NASAの太陽観測衛星“ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー”によって、9月29日と30日に撮影されたもので、
太陽から噴出される巨大な磁気フィラメントが、鮮明にとらえられているんですねー

この磁気フィラメントの全長は約30万キロを超え、高温プラズマがマグマのようにうねり、まるで地球上の火山活動のように見えます。

ただ、太陽の磁気フィラメント噴出には、コロナ質量放出が伴うので、
今回も地球に向けてコロナ質量放出が発生し、北米やニュージーランドなど、北半球と南半球の両方でオーロラが確認されたようです。

“ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー”は、
“リビング・ウィズ・ア・スター”計画の最初の観測衛星で、
3つの観測機器を搭載し、高度3万6000キロの対地同期軌道から太陽を観測します。

太陽内部がどのように活動しているのか？
太陽エネルギーがどのように放出されるのか？　などを研究して、
コロナ質量放出状況や、太陽フレアの警戒予測などの宇宙天気予報を提供します。

2010年2月に打ち上げられた“ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー”、
5年以上にわたって太陽を継続的に観測するそうです。