宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

地球サイズの岩石惑星を発見!

2013年11月08日 | 宇宙 space
今年発見された系外惑星が、地球と同等サイズの岩石惑星であることが分かりました。
このタイプの惑星の発見は、太陽系外では初めてなんですねー

地球と“ケプラー78b”の比較(イメージ図)
確定した太陽系外惑星の数が10月22日に1000個を超え、系外惑星の存在はもはやまったく珍しいことでは無くなってきています。

これらの発見に大いに貢献してきたのが、NASAの系外惑星探査衛星“ケプラー”です。
この“ケプラー”の観測データから、今回初めて地球と同等サイズの岩石惑星が見つかったんですねー

惑星“ケプラー78b”が見つかったのは、
はくちょう座の方向400光年彼方にある、太陽より少し小ぶりな恒星です。

探査衛星“ケプラー”の観測では、
恒星の光が手前を通過する惑星にさえぎられて、わずかに暗くなるのをとらえています。
その減光の度合いから惑星の大きさが地球の1.2倍、
つまり体積は地球のおよそ1.7倍と分かりました。

さらに、アメリカとスイスの研究チームが、それぞれ別の地上望遠鏡による分光観測を行っています。
そして、惑星の重力に揺さぶられた恒星の動きを調べたところ、惑星の質量が地球の1.7倍という一致した結果が得られたんですねー

体積と質量の比率が、地球と同じということは組成が同じ…
つまり、ガス惑星ではなく、地球と同じく主に岩石と鉄でできた天体ということになります。

地球と同等の大きさの岩石惑星は、これが初めての発見なので、人が住めるのか気になりますよねー




恒星の周りを公転する
系外惑星“ケプラー78b”
(イメージ図)



でも、残念ながら“ケプラー78b”は公転周期が8.5時間とひじょうに短く、
恒星からの距離が太陽~地球間の100分の1程度しか離れていないので、表面温度は2000度を超え灼熱地獄のような環境のようです。

とは言え、地球と似た惑星の発見へ向けて、良い前兆ですね。