すばる望遠鏡が4年前に発見した、宇宙誕生初期の「謎」の巨大天体“ヒミコ”。
この巨大天体が、「巨大な水素ガス雲が、一直線に並んだ3つの星団を包み込んでいる」構造をしていることが分かったんですねー
3星団は、合体してさらに大きな天体を作ろうとしているところで、
今回の研究は、銀河が作られる最初の過程を明らかにする上で重要な成果になるそうです。

原始的なガスの中で、
3つの星団が形成され、
さらに合体して
銀河に成長していく
らいしい…
ヒミコのイメージ図
くじら座の方向129億光年彼方にある、非常に明るい巨大なガス雲が“ヒミコ”です。
137億年前に宇宙が誕生してから、わずか8億年後のもので、
古代宇宙に輝く天体として、邪馬台国の女王“ヒミコ(卑弥呼)”の名が付けられました。
“ヒミコ”の広がりは5万5000光年。
これは、わたしたちの太陽系がある天の川銀河の半径にも匹敵する大きさで、同時期に存在した一般的な天体に比べて約10倍も大きいんですねー
さらに、太陽の数百億倍という大質量をもつことが分かってきたのですが、これほど巨大なガス雲を高温で輝かせるエネルギー源などについては謎のままでした。
南米チリにあるアルマ望遠鏡やハッブル宇宙望遠鏡、スッピツァー宇宙望遠鏡を使って、
詳しく観測を行ったところ、
“ヒミコ”は巨大なガス雲の中に、3つの星団が一直線上に長さ2万光年以上にわたって並んでいることが分かりました。
どうやら、この激しい星形成活動が、“ヒミコ”のガス雲を温めるエネルギーと考えられるんですねー
でも、アルマ望遠鏡による電波観測では、
星が活発に作られている“爆発的星形成銀河”で観測される、固体微粒子が発する電波や、
星形成活動の指標となる炭素原子ガスが出す電波が、いずれも検出されませんでした。
宇宙創成のビッグバンによって、水素やヘリウムの軽い元素が合成され、
その後形成された星の中での核融合反応によって、さらに重い炭素や酸素などの元素が作られたとされています。
なので、今回のアルマ望遠鏡の観測で、
重い元素からなる固体微粒子や炭素原子が検出されなかったということは、
“ヒミコ”は水素やヘリウムを主体とする、まさに「形成中の原子銀河」なのかもしれませんね。
この巨大天体が、「巨大な水素ガス雲が、一直線に並んだ3つの星団を包み込んでいる」構造をしていることが分かったんですねー
3星団は、合体してさらに大きな天体を作ろうとしているところで、
今回の研究は、銀河が作られる最初の過程を明らかにする上で重要な成果になるそうです。

原始的なガスの中で、
3つの星団が形成され、
さらに合体して
銀河に成長していく
らいしい…
ヒミコのイメージ図
くじら座の方向129億光年彼方にある、非常に明るい巨大なガス雲が“ヒミコ”です。
137億年前に宇宙が誕生してから、わずか8億年後のもので、
古代宇宙に輝く天体として、邪馬台国の女王“ヒミコ(卑弥呼)”の名が付けられました。
“ヒミコ”の広がりは5万5000光年。
これは、わたしたちの太陽系がある天の川銀河の半径にも匹敵する大きさで、同時期に存在した一般的な天体に比べて約10倍も大きいんですねー
さらに、太陽の数百億倍という大質量をもつことが分かってきたのですが、これほど巨大なガス雲を高温で輝かせるエネルギー源などについては謎のままでした。
南米チリにあるアルマ望遠鏡やハッブル宇宙望遠鏡、スッピツァー宇宙望遠鏡を使って、
詳しく観測を行ったところ、
“ヒミコ”は巨大なガス雲の中に、3つの星団が一直線上に長さ2万光年以上にわたって並んでいることが分かりました。
どうやら、この激しい星形成活動が、“ヒミコ”のガス雲を温めるエネルギーと考えられるんですねー
でも、アルマ望遠鏡による電波観測では、
星が活発に作られている“爆発的星形成銀河”で観測される、固体微粒子が発する電波や、
星形成活動の指標となる炭素原子ガスが出す電波が、いずれも検出されませんでした。
宇宙創成のビッグバンによって、水素やヘリウムの軽い元素が合成され、
その後形成された星の中での核融合反応によって、さらに重い炭素や酸素などの元素が作られたとされています。
なので、今回のアルマ望遠鏡の観測で、
重い元素からなる固体微粒子や炭素原子が検出されなかったということは、
“ヒミコ”は水素やヘリウムを主体とする、まさに「形成中の原子銀河」なのかもしれませんね。