宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

火星に淡水湖の痕跡! 微生物がいた可能性も…

2013年12月14日 | 火星の探査
火星にかつて微生物が生息していた。
そんな可能性のある淡水湖の痕跡を、NASAの無人探査車“キュリオシティ”が発見しました。




ゲールクレーターの北縁から川が流れ、湖(水色の部分)ができたと推定されている。
矢印の先がキュリオシティが探査を行っているイエローナイフ湾付近。




かつて水に富み、微生物を育みうる環境にあったと考えられている火星ですが、湖があったとされる場所にはもう水は残されていません。

でも、ドリルで岩石に穴を開けて採取したサンプルでは、数十億年前に微生物が存在していた可能性があることが分かってきたんですねー

これは、岩石に炭素、水素、酸素、窒素、硫黄の痕跡が確認されたからで、これらの元素は微生物に最適な生息環境を提供するからです。

地球上でも、洞窟や海底の熱水噴出孔周辺などで、
これと似たような環境があり、“化学岩石独立栄養生物”と呼ばれる微生物が生息することが確認されています。

今回、火星の岩石からは生物は見つかっていないのですが、
サンプルを採取した泥岩砂岩からは、水が存在していたことを示す粘土鉱物が見つかっています。

そして、これらの岩石は35億~36億年前のもので、火星の歴史上比較的若いものだったのが今回の発見の驚きの一つだったとか…
なぜかと言うと、地球上で見つかった最古の微小化石(生物の一部を構成していたもの)の時期と一致するからなんですねー