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モバライダー mobarider

降水観測衛星と7つの小型衛星が2月に打ち上げへ

2013年12月29日 | 地球の観測
H-IIAロケット23号機により、
全球降水観測計画主衛星“GPM主衛星”の打ち上げが決定しました。

この計画は、2014年2月28日の午前3時~5時に種子島宇宙センターから打ち上げられ、
“GPM衛星”を所定の軌道に投入するものです。

H-IIAロケット23号機は、H-IIA202形態で4メートル径の4S型フェアリングを使用しています。
打ち上げ能力に余裕があるので、小型副衛星7基も軌道投入されるんですねー

固体ロケットブースタを打ち上げ約1分48秒後に、衛星フェアリングを約4分5秒後に分離し、約6分36秒後には第1段主エンジンの燃焼を停止して、約6分44秒後に第1段を分離します。

続いて、約6分50秒後に第2段エンジンの燃焼を開始、約14分58秒後に燃焼を停止した後、近地点高度約398キロ、遠地点高度約406キロ、軌道傾斜角65度の楕円軌道上で“GPM主衛星”を分離するんですねー

その後、ロケットは惰性飛行を続けて小型副衛星を分離することになります。

“GPM衛星”は、JAXAとNASAが共同開発した衛星で、複数の衛星データを組み合わせることで、高精度、高頻度な降水の観測を目指しています。

小型副衛星は、打ち上げ能力の余裕を活用して、民間企業や大学が製作する小型衛星に対して、容易で迅速な打ち上げ・運用機会を提供するものです。

宇宙開発利用の裾野を広げるとともに、小型衛星を利用した教育・人材育成への貢献を目指しているんですねー