宇宙のはなしと、ときどきツーリング

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中国は2016年に、宇宙ステーションと補給船を打ち上げる?

2015年04月01日 | 宇宙 space
打ち上げられるのは、新しい宇宙ステーション“天宮二号”と無人補給船“天船一号”。

中国は2020年代に、大型の宇宙ステーションを建造する計画を進めているので、
その実現に向けた大きな一歩になるんですねー

“天宮二号”は、2011年に打ち上げられた“天宮一号”に続く、
中国にとっては2機目の宇宙ステーション。

当初は“天宮一号”の同型機とされていたのですが、
その後計画が変更され、新しく設計された、より大型の宇宙ステーションになるようです。

もともと、この大型ステーションは“天宮三号”として開発が計画されていたもの。
なので、順番がひとつ繰り上がったことになります。

全長は約18メートル、直径約4.2メートルで、打ち上げ時の質量は22トン。
打ち上げには、新世代の大型ロケット“長征五号”が使用されるようです。


一方の“天舟一号”は無人の補給船で、
宇宙ステーションに対して、自動でランデブーとドッキングが行えるんだとか。

設計は“天宮一号”を基にしていて、
全長約10メートル、直径3.4メートル、打ち上げ時の質量は8.5トンほどとされています。

新世代の中・大型ロケット“長征七号”が、打ち上げに使用されるようです。


計画では、まず“天宮二号”が先に打ち上げられ、
その後に“天舟一号”を打ち上げて、ランデブーとドッキングの試験が行われます。

明言はされていないのですが、
おそらく有人宇宙船の“神舟十一号”も打ち上げられることに…
そして、“天宮二号”の中で宇宙飛行士が活動することになりそうです。


中国はかねてより、有人宇宙開発に力を入れていて、
2003年10月には“神舟五号”で、中国初の、そして世界で3番目になる有人宇宙飛行を成し遂げているんですねー

2006年には“神舟六号”で2名の飛行士を宇宙へ、
2008年には“神舟七号”で3名の飛行士を宇宙に送り、船外活動にも成功しています。


また、大型の宇宙ステーション“天宮”の建造を目標としていて、
2011年には宇宙ステーション実験機“天宮一号”を打ち上げて、
無人の“神舟八号”をドッキングさせる試験にも成功しています。

“天宮一号”は実験機なんですが、
生命維持装置など、人間が暮らすのに必要な機能がすべて備わっていました。

実際に2012年に“神舟九号”が、また2013年には“神舟十号”が訪れ、
宇宙飛行士が船内に入って、実験や地球観測といった活動を行っています。

いまのところ、“天宮”の完成は2022年ごろ。

まず、2018年ごろに“天宮”のコアモジュールの打ち上げが行われ、
続いて“問天”と“巡天”の2機のモジュールの打ち上げ。

これらを結合して、大型の宇宙ステーションを組み立てられるようですよ。