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モバライダー mobarider

地表の組成分布で明らかになる水星の過去

2015年04月10日 | 水星の探査
NASAの探査機“メッセンジャー”が観測した水星地表の組成分布から、
過去の天体衝突の痕跡や、マントル物質の多様性が明らかになってきたんですねー

このことは、水星の地質構造がどのように作られたかを示す手がかりなるようです。

さまざまな元素組成の分布から、水星の過去を示す特徴的な領域が見いだされた。

この研究では、
“メッセンジャー”による観測をもとに、初めて作られた水星全体の指標組成マップから、
組成が周囲と異なる領域をいくつか見つけています。

今回見つかった中でも最大のものは、面積がおよそ500万平方メートルの領域。

この領域は、水星の地殻の主成分になるケイ素に対して、
マグネシウム、硫黄、カルシウムの比率が高いんですねー

なので、天体衝突によりマントル物質が露出した部分だと考えることができます。

また、鉄や塩素、ナトリウムを示す熱中性子吸収の分布を調べた別の研究では、
水星で最も有名な地形であるカロリス盆地の内部の組成が、
他の火山性の平地のものと異なっていることが分かり、
水星のマントルが均一の組成ではないことも分かってきます。

約30億年以上前に形成された水星の地殻…

組成の多様性は、
水星の全体的な組成や、マントルと地殻を作り上げたプロセスを知る、
ヒントになるようですよ。