17世紀にヨーロッパ各地の空で観測された激しい爆発。
どうやら“新星”ではなく、めったに見られない星の衝突かもしれないんですねー
天文学者たちは長い間、この天体を“新星”と考えていました。
“新星”とは、恒星の表面に起こる爆発のこと。
恒星が一生を終える際の“超新星爆発”に比べると規模が小さくなります。
ところが、17世紀の爆発の残骸である“ごぎつね座CK”を詳細に調べてみると、
2つの星が激しく衝突する際に起こる“レッド・トランジェント(高輝度赤色新星)”と呼ばれる現象だったことが分かります。
“レッド・トランジェント”は、比較的珍しいタイプの星の衝突になり、
衝突の際に生じた元素から、このときの衝撃がきわめて激しいもので、
星同士が互いに正面から衝突した可能性もあるそうです。
南米チリのアタカマ砂漠にあるAPEX望遠鏡による観測結果は、
“こぎつね座CK”の残骸に存在する化学物質に奇妙な点があることを示していました。
特に目を引いたのは、驚くほど大量の重窒素(窒素の同位体)。
また、通常は新星の残骸には見られない荷電された分子も存在し、
それは、この場所が「分子にとって厳しい」環境であることを意味していたんですねー
このことから、謎の天体が新星ではなかったことが分かってきます。
集まった手がかりから考えられる結論は、
これが“レッド・トランジェント”と呼ばれる、
めったに観測されない星の衝突であるというでした。
2つの星が衝突して起こる“レッド・トランジェント”の明るさは、
新星と超新星の中間くらいになります。
ただ、“こぎつね座CK”の残骸のそばで確認された荷電分子の中には、
最近見つかった他の“レッド・トランジェント”の残骸とは一致しないものもあるんですねー
原因は、爆発の残骸が古いことにあるのかもしれません。
他の“レッド・トランジェント”が発生したのはここ数十年の間なんですが、
“こぎつね座CK”が現在の状態になるまでには300年もかかっています。
近年見つかっている他の“レッド・トランジェント”は、
2002年に出現した“いっかくじゅう座Y838”や“さそり座Y1309”など。
“こぎつね座CK”に含まれる分子の種類は、
“さそり座Y1309”を参照しながら解析したそうです。
どうやら“新星”ではなく、めったに見られない星の衝突かもしれないんですねー
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これまで普通の新星爆発と考えられていた “こぎつね座CK” |
天文学者たちは長い間、この天体を“新星”と考えていました。
“新星”とは、恒星の表面に起こる爆発のこと。
恒星が一生を終える際の“超新星爆発”に比べると規模が小さくなります。
ところが、17世紀の爆発の残骸である“ごぎつね座CK”を詳細に調べてみると、
2つの星が激しく衝突する際に起こる“レッド・トランジェント(高輝度赤色新星)”と呼ばれる現象だったことが分かります。
“レッド・トランジェント”は、比較的珍しいタイプの星の衝突になり、
衝突の際に生じた元素から、このときの衝撃がきわめて激しいもので、
星同士が互いに正面から衝突した可能性もあるそうです。
南米チリのアタカマ砂漠にあるAPEX望遠鏡による観測結果は、
“こぎつね座CK”の残骸に存在する化学物質に奇妙な点があることを示していました。
特に目を引いたのは、驚くほど大量の重窒素(窒素の同位体)。
また、通常は新星の残骸には見られない荷電された分子も存在し、
それは、この場所が「分子にとって厳しい」環境であることを意味していたんですねー
このことから、謎の天体が新星ではなかったことが分かってきます。
集まった手がかりから考えられる結論は、
これが“レッド・トランジェント”と呼ばれる、
めったに観測されない星の衝突であるというでした。
2つの星が衝突して起こる“レッド・トランジェント”の明るさは、
新星と超新星の中間くらいになります。
ただ、“こぎつね座CK”の残骸のそばで確認された荷電分子の中には、
最近見つかった他の“レッド・トランジェント”の残骸とは一致しないものもあるんですねー
原因は、爆発の残骸が古いことにあるのかもしれません。
他の“レッド・トランジェント”が発生したのはここ数十年の間なんですが、
“こぎつね座CK”が現在の状態になるまでには300年もかかっています。
近年見つかっている他の“レッド・トランジェント”は、
2002年に出現した“いっかくじゅう座Y838”や“さそり座Y1309”など。
“こぎつね座CK”に含まれる分子の種類は、
“さそり座Y1309”を参照しながら解析したそうです。
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2002年に出現した“レッド・トランジェント” “いっかくじゅう座Y838” |