ロッキード・マーティン社が、
国際宇宙ステーションへの物資補給を行う無人補給船“エクソライナー”と、
その“エクソライナー”を運ぶ宇宙タグボート“ジュピター”を発表しました。
“エクソライナー”は、
与圧貨物を搭載できるコンテナで、
ヨーロッパ宇宙機関が運用していた補給船“ATV”のコンテナ部分の技術が、
使われているんですねー
ただ“エクソライナー”自体は、スラスターや太陽電池などを持っていないので、
“ジュピター”がその役割を果たすことになります。
“ジュピター”は、
ロッキード・マーティン社が開発を手掛けた火星探査機“メイブン”や、
開発中の小惑星探査機“オシリス・レックス”の技術を基にしているそうです。
“エクソライナー”と“ジュピター”は結合された状態で、アトラスVロケットで打ち上げられ、
“ジュピター”のスラスターを使って国際宇宙ステーションに接近。
そして、“ドラゴン補給船”や“シグナス補給船”、日本の“こうのとり”と同じように、
ステーションのロボット・アームで捕らえられた後に結合されます。
“エクソライナー”と“ジュピター”の最大の特長は、“ジュピター”が再使用できる点になります。
宇宙ステーションへの物資補給を終えた後、“エクソライナー”と“ジュピター”は
ステーションから離脱するのですが、
すぐには大気圏に再突入せずに軌道上で待機。
そして地球からは、
“ジュピター”を結合していない、新しい“エクソライナー”を打ち上げるんですねー
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/d1/ef20add10d53dc640f2a404fb6a8b348.jpg)
その後、両者は軌道上でランデブーし、
“ジュピター”に搭載されているロボット・アームを使って、古い“エクソライナー”と新しい“エクソライナー”を交換。
このとき、“ジュピター”は新しい“エクソライナー”から推進剤の供給を受け、
新しい“エクソライナー”は“ジュピター”によってステーションに運ばれることになります。
一方で古い“エクソライナー”は、
アトラスVの第2段を使って、大気圏に再突入して処分されます。
“ジュピター”を軌道上で再使用することにより、補給にかかるコストが削減でき、
また、2回目以降の“エクソライナー”は“ジュピター”を搭載しない分、
より多くの物資を搭載して打ち上げることが可能になります。
さらに、新しい“エクソライナー”を待つ間、
“ジュピター”は、小型衛星の放出や地球観測といった、
副ミッションをこなすことも可能なようです。
将来的には、“宇宙のタグボート”として、
有人深宇宙探査を始めとする多種多様なミッションへの活躍が期待できるんですねー
全体の開発や取りまとめにはロッキード・マーティン社ですが、
“エクソライナー”のコンテナの製造は、
“ATV”のコンテナと同じくタレース・アレーニア・スペース社が担当。
そしてロボット・アームは、
スペースシャトルや国際宇宙ステーションに搭載されている、
ロボット・アーム“カナダーム”を開発した、カナダのMDA社が担当することになります。
NASAは現在、商業補給サービス(CRS)と呼ばれる、
国際宇宙ステーションへの物資の補給を、民間企業に委託するプロジェクトを進めています。
これまでにスペースX社が5回、オービタルATK社が3回(うち1回は失敗)、
NASAとの契約に基づく補給ミッションを行っています。
この第1回の契約(CSR-1)の期限は2016年。
2017年以降は、また新たに委託先が選定され、
契約が結びなおされるんですねー
現時点で、この第2回の契約(CSR-2)には、
CSR-1に引き続いて、スペースX社とオービタルATK社が名乗りを上げています。
さらに、シエラ・ネバダ社の有翼宇宙船“ドリーム・チャイサー”の貨物機版や、
ボーイング社も“CST-100”宇宙船の貨物機版を提案しています。
なので今回ロッキード・マーティン社が発表した、
“エクソライナー”と“ジュピター”も、この競争に加わることになります。
個人的にはスペースX社の再使用型ファルコン9で、
“エクソライナー”と“ジュピター”の運用ができれば、
かなりのコスト削減になると思うんですがねー どうでしょう…
国際宇宙ステーションへの物資補給を行う無人補給船“エクソライナー”と、
その“エクソライナー”を運ぶ宇宙タグボート“ジュピター”を発表しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/fe/2fae7244d19d311a22a297ea2f563462.jpg)
与圧貨物を搭載できるコンテナで、
ヨーロッパ宇宙機関が運用していた補給船“ATV”のコンテナ部分の技術が、
使われているんですねー
ただ“エクソライナー”自体は、スラスターや太陽電池などを持っていないので、
“ジュピター”がその役割を果たすことになります。
“ジュピター”は、
ロッキード・マーティン社が開発を手掛けた火星探査機“メイブン”や、
開発中の小惑星探査機“オシリス・レックス”の技術を基にしているそうです。
“エクソライナー”と“ジュピター”は結合された状態で、アトラスVロケットで打ち上げられ、
“ジュピター”のスラスターを使って国際宇宙ステーションに接近。
そして、“ドラゴン補給船”や“シグナス補給船”、日本の“こうのとり”と同じように、
ステーションのロボット・アームで捕らえられた後に結合されます。
“エクソライナー”と“ジュピター”の最大の特長は、“ジュピター”が再使用できる点になります。
宇宙ステーションへの物資補給を終えた後、“エクソライナー”と“ジュピター”は
ステーションから離脱するのですが、
すぐには大気圏に再突入せずに軌道上で待機。
そして地球からは、
“ジュピター”を結合していない、新しい“エクソライナー”を打ち上げるんですねー
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/d1/ef20add10d53dc640f2a404fb6a8b348.jpg)
その後、両者は軌道上でランデブーし、
“ジュピター”に搭載されているロボット・アームを使って、古い“エクソライナー”と新しい“エクソライナー”を交換。
このとき、“ジュピター”は新しい“エクソライナー”から推進剤の供給を受け、
新しい“エクソライナー”は“ジュピター”によってステーションに運ばれることになります。
一方で古い“エクソライナー”は、
アトラスVの第2段を使って、大気圏に再突入して処分されます。
“ジュピター”を軌道上で再使用することにより、補給にかかるコストが削減でき、
また、2回目以降の“エクソライナー”は“ジュピター”を搭載しない分、
より多くの物資を搭載して打ち上げることが可能になります。
さらに、新しい“エクソライナー”を待つ間、
“ジュピター”は、小型衛星の放出や地球観測といった、
副ミッションをこなすことも可能なようです。
将来的には、“宇宙のタグボート”として、
有人深宇宙探査を始めとする多種多様なミッションへの活躍が期待できるんですねー
全体の開発や取りまとめにはロッキード・マーティン社ですが、
“エクソライナー”のコンテナの製造は、
“ATV”のコンテナと同じくタレース・アレーニア・スペース社が担当。
そしてロボット・アームは、
スペースシャトルや国際宇宙ステーションに搭載されている、
ロボット・アーム“カナダーム”を開発した、カナダのMDA社が担当することになります。
NASAは現在、商業補給サービス(CRS)と呼ばれる、
国際宇宙ステーションへの物資の補給を、民間企業に委託するプロジェクトを進めています。
これまでにスペースX社が5回、オービタルATK社が3回(うち1回は失敗)、
NASAとの契約に基づく補給ミッションを行っています。
この第1回の契約(CSR-1)の期限は2016年。
2017年以降は、また新たに委託先が選定され、
契約が結びなおされるんですねー
現時点で、この第2回の契約(CSR-2)には、
CSR-1に引き続いて、スペースX社とオービタルATK社が名乗りを上げています。
さらに、シエラ・ネバダ社の有翼宇宙船“ドリーム・チャイサー”の貨物機版や、
ボーイング社も“CST-100”宇宙船の貨物機版を提案しています。
なので今回ロッキード・マーティン社が発表した、
“エクソライナー”と“ジュピター”も、この競争に加わることになります。
個人的にはスペースX社の再使用型ファルコン9で、
“エクソライナー”と“ジュピター”の運用ができれば、
かなりのコスト削減になると思うんですがねー どうでしょう…