今回発表されたのは、
“ドリーム・チェイサー”を貨物専用にした“ドリーム・チェイサー・カーゴ・システム”。
シエラ・ネバダ社はこの機体で、
NASAが計画する国際宇宙ステーションへの商業補給サービス契約の獲得を狙うことになるんですねー
“ドリーム・チェイサー”はシエラ・ネバダ社が開発を行っている有翼の有人宇宙船。
小さいながらも翼を持ち、スペースシャトルのように宇宙から滑走路に着陸し、
何度も再使用することができる機体です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/d2/93b979263ce12cd2663c588556803ead.jpg)
今回発表された補給船版の“ドリーム・チェイサー”は、
有人宇宙船版とは大きく設計が変わっているんですねー
例えば、
これまでアトラスVロケットの先端にむき出しの状態で搭載される設計だったのが、
翼を折りたためるようにして、アトラスV以外のロケットのフェアリング内に搭載できるようにしています。
また、後部には貨物専用のモジュールを持ち、“ドリーム・チェイサー”内部の収容スペースと合わせ、
与圧・非与圧両方の貨物が搭載できるようになっています。
スペースシャトルのように帰還時に滑空飛行し滑走路に着陸でき、
再使用が可能な点は有人宇宙船版と同じ。
これにより、ステーションの実験で生み出された成果物を、
地球に持ち帰ることができるようになり、
大気圏への再突入時にかかる重力加速度が1.5Gと小さいので、
成果物に与える影響も小さく抑えることができるんですねー
NASAは現在、
商業補給サービス(CRS)と呼ばれる、国際宇宙ステーションへの物資の補給を、
民間企業に委託するプロジェクトを進めています。
これまでにスペースX社が5回、オービタルATK社が3回(うち1回は失敗)、
NASAとの契約に基づく補給ミッションを行っています。
この第1回の契約(CSR-1)の期限は2016年。
2017年以降は、また新たに委託先が選定され、
契約が結びなおされるんですねー
現時点で、この第2回の契約(CSR-2)には、
CSR-1に引き続いて、スペースX社とオービタルATK社が名乗りを上げています。
さらに、ボーイング社は“CST-100”宇宙船の貨物機版を、
ロッキード・マーティン社も“エクソライナー”と“ジュピター”という機体を提案しています。
なので今回シエラ・ネバダ社が発表した、
“ドリーム・チャイサー”の貨物機版も、この競争に加わることになります。
“ドリーム・チェイサー”は、
かつてNASAが、国際宇宙ステーションからの緊急帰還用として開発を進めていた、
“HL-20”という宇宙船を源流に持っています。
それを2004年に買い取って、
“ドリーム・チェイサー”と名を変えて、開発を続けていたんですねー
シエラ・ネバダ社が“HL-20”を引き取った当時、
アメリカ政府とNASAは、国際宇宙ステーションへの物資や宇宙飛行士の輸送を、
民間企業が開発した宇宙船に外注する方針を立てます。
シエラ・ネバダ社は、これに“ドリーム・チェイサー”を売り込んでいました。
実際にNASAからの発注が行われるまでには、
ラウンド形式で、いくつかの審査が行われています。
“ドリーム・チェイサー”は、その最終候補まで残るのですが、
最終的に、ボーイング社の“CST-100”と呼ばれるカプセル型の宇宙船と、
スペースX社のカプセル型宇宙船“ドラゴンV2”に破れてしまいます。
その後、同社は単独で開発と売り込みを続けることになるのですが、
昨年7月には、JAXAとの開発協力が伝えられていました。
このとき、JAXAへ打ち上げ機会を提供するといった可能性も語られていたので、
リフティングボディーの有人宇宙船が、種子島から宇宙へ行くことはないんですかねー
“ドリーム・チェイサー”を貨物専用にした“ドリーム・チェイサー・カーゴ・システム”。
シエラ・ネバダ社はこの機体で、
NASAが計画する国際宇宙ステーションへの商業補給サービス契約の獲得を狙うことになるんですねー
“ドリーム・チェイサー”はシエラ・ネバダ社が開発を行っている有翼の有人宇宙船。
小さいながらも翼を持ち、スペースシャトルのように宇宙から滑走路に着陸し、
何度も再使用することができる機体です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/d2/93b979263ce12cd2663c588556803ead.jpg)
今回発表された補給船版の“ドリーム・チェイサー”は、
有人宇宙船版とは大きく設計が変わっているんですねー
例えば、
これまでアトラスVロケットの先端にむき出しの状態で搭載される設計だったのが、
翼を折りたためるようにして、アトラスV以外のロケットのフェアリング内に搭載できるようにしています。
また、後部には貨物専用のモジュールを持ち、“ドリーム・チェイサー”内部の収容スペースと合わせ、
与圧・非与圧両方の貨物が搭載できるようになっています。
スペースシャトルのように帰還時に滑空飛行し滑走路に着陸でき、
再使用が可能な点は有人宇宙船版と同じ。
これにより、ステーションの実験で生み出された成果物を、
地球に持ち帰ることができるようになり、
大気圏への再突入時にかかる重力加速度が1.5Gと小さいので、
成果物に与える影響も小さく抑えることができるんですねー
NASAは現在、
商業補給サービス(CRS)と呼ばれる、国際宇宙ステーションへの物資の補給を、
民間企業に委託するプロジェクトを進めています。
これまでにスペースX社が5回、オービタルATK社が3回(うち1回は失敗)、
NASAとの契約に基づく補給ミッションを行っています。
この第1回の契約(CSR-1)の期限は2016年。
2017年以降は、また新たに委託先が選定され、
契約が結びなおされるんですねー
現時点で、この第2回の契約(CSR-2)には、
CSR-1に引き続いて、スペースX社とオービタルATK社が名乗りを上げています。
さらに、ボーイング社は“CST-100”宇宙船の貨物機版を、
ロッキード・マーティン社も“エクソライナー”と“ジュピター”という機体を提案しています。
なので今回シエラ・ネバダ社が発表した、
“ドリーム・チャイサー”の貨物機版も、この競争に加わることになります。
“ドリーム・チェイサー”は、
かつてNASAが、国際宇宙ステーションからの緊急帰還用として開発を進めていた、
“HL-20”という宇宙船を源流に持っています。
それを2004年に買い取って、
“ドリーム・チェイサー”と名を変えて、開発を続けていたんですねー
シエラ・ネバダ社が“HL-20”を引き取った当時、
アメリカ政府とNASAは、国際宇宙ステーションへの物資や宇宙飛行士の輸送を、
民間企業が開発した宇宙船に外注する方針を立てます。
シエラ・ネバダ社は、これに“ドリーム・チェイサー”を売り込んでいました。
実際にNASAからの発注が行われるまでには、
ラウンド形式で、いくつかの審査が行われています。
“ドリーム・チェイサー”は、その最終候補まで残るのですが、
最終的に、ボーイング社の“CST-100”と呼ばれるカプセル型の宇宙船と、
スペースX社のカプセル型宇宙船“ドラゴンV2”に破れてしまいます。
その後、同社は単独で開発と売り込みを続けることになるのですが、
昨年7月には、JAXAとの開発協力が伝えられていました。
このとき、JAXAへ打ち上げ機会を提供するといった可能性も語られていたので、
リフティングボディーの有人宇宙船が、種子島から宇宙へ行くことはないんですかねー