ボーイング社は9月4日、
開発中の宇宙船“CST-100”を“スターライナー”と命名すると発表しました。
この日は、ケネディ宇宙センターにある、
同機の組み立てや整備、打ち上げ準備を行う施設も公開され、
2017年に予定している宇宙飛行士を乗せた初飛行に向けて、
準備が進んでいる様子をアピールしたそうです。
宇宙飛行士の商業輸送
スペースシャトルの引退以降、
NASAは月や火星、小惑星などの、より遠い目標に集中することになります。
代わりに、
国際宇宙ステーションのような地球低軌道への宇宙飛行士の輸送を、
民間企業の手にゆだねるという路線をとっているんですねー
その中でボーイング社とスペースX社の2社が、
宇宙飛行士の輸送のため、新しい宇宙船の開発にあたっています。
ボーイング社が開発する“スターライナー”は、
スペースシャトルのような翼は持たず、アポロ宇宙船のようなカプセル形。
最大で7人の宇宙飛行士が乗ることができ、
国際宇宙ステーションへの飛行では最大4人を輸送することができます。
打ち上げには、
ロッキード・マーティン社が製造し、ボーイング社と共同で運用している、
“アトラスV”ロケットが使われることになっています。
そして“スターライナー”という名前は、
世界初の与圧キャビンを持つ商業用旅客機ボーイング・モデル307“ストラトライナー”や、
最新の中型ジェット旅客機ボーイング787“ドリームライナー”に連なる意味合いを持っています。
現在のところ“スターライナー”は、
2017年2月に緊急脱出システムの試験を、同年4月に無人での試験飛行を予定しています。
そして同年12月に、
宇宙飛行士を乗せた初飛行に挑むことになるのですが、
すでに、国際宇宙ステーションへの宇宙飛行士の商業輸送契約を、
NASAから受注していたりするんですねー
ソユーズ宇宙船依存の解消
アメリカは現在、国際宇宙ステーションへの宇宙飛行士の輸送を、
ロシアのソユーズ宇宙船に依存しています。
でも、“スターライナー”とスペースX社の“ドラゴンV2”宇宙船の運用が始まれば、
この依存から抜け出すことができます。
さらに、ソユーズは3人乗りなので、
通常、国際宇宙ステーションは3人から6人体制で運用されていますが、
“スターライナー”や“ドラゴンV2”の運用が始まれば、
7人体制での運用も可能になるんですねー
そして商業宇宙時代へ
NASAのケネディ宇宙センター内には、
“スターライナー”の組み立てや整備、打ち上げ準備を行う施設の建設が進んでいます。
この施設は、
“商業有人・貨物整備施設(Commercial Crew and Cargo Processing Facility)”
の頭文字から“C3PF”と名付けられています。
“C3PF”は、スペースシャトルの格納庫“OPF”として使われてきた場所。
現在“スターライナー”向けに改修工事が進められていて、
工事の完了は、今年の12月に予定されています。
打ち上げに必要な施設の建設も進められています。
こちらはケネディ宇宙センターに隣接する、
アメリカ空軍のケープ・カネヴェラル空軍ステーション第41発射台が使われるようです。
今からおよそ100年前に迎えた商業航空の夜明けが、
今はNASAの支援のもと、新たなる商業宇宙時代の夜明けを迎えていると言えます。
商業有人輸送は、NASAの火星に向けたミッションにとって必須となるだけでなく、
未来の宇宙観光にもつながるものになるんでしょうね。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 民間宇宙船の開発は、ボーイング社とスペースX社に決定。
開発中の宇宙船“CST-100”を“スターライナー”と命名すると発表しました。
この日は、ケネディ宇宙センターにある、
同機の組み立てや整備、打ち上げ準備を行う施設も公開され、
2017年に予定している宇宙飛行士を乗せた初飛行に向けて、
準備が進んでいる様子をアピールしたそうです。
宇宙飛行士の商業輸送
スペースシャトルの引退以降、
NASAは月や火星、小惑星などの、より遠い目標に集中することになります。
代わりに、
国際宇宙ステーションのような地球低軌道への宇宙飛行士の輸送を、
民間企業の手にゆだねるという路線をとっているんですねー
その中でボーイング社とスペースX社の2社が、
宇宙飛行士の輸送のため、新しい宇宙船の開発にあたっています。
ボーイング社が開発する“スターライナー”は、
スペースシャトルのような翼は持たず、アポロ宇宙船のようなカプセル形。
最大で7人の宇宙飛行士が乗ることができ、
国際宇宙ステーションへの飛行では最大4人を輸送することができます。
打ち上げには、
ロッキード・マーティン社が製造し、ボーイング社と共同で運用している、
“アトラスV”ロケットが使われることになっています。
そして“スターライナー”という名前は、
世界初の与圧キャビンを持つ商業用旅客機ボーイング・モデル307“ストラトライナー”や、
最新の中型ジェット旅客機ボーイング787“ドリームライナー”に連なる意味合いを持っています。
現在のところ“スターライナー”は、
2017年2月に緊急脱出システムの試験を、同年4月に無人での試験飛行を予定しています。
そして同年12月に、
宇宙飛行士を乗せた初飛行に挑むことになるのですが、
すでに、国際宇宙ステーションへの宇宙飛行士の商業輸送契約を、
NASAから受注していたりするんですねー
ソユーズ宇宙船依存の解消
アメリカは現在、国際宇宙ステーションへの宇宙飛行士の輸送を、
ロシアのソユーズ宇宙船に依存しています。
でも、“スターライナー”とスペースX社の“ドラゴンV2”宇宙船の運用が始まれば、
この依存から抜け出すことができます。
さらに、ソユーズは3人乗りなので、
通常、国際宇宙ステーションは3人から6人体制で運用されていますが、
“スターライナー”や“ドラゴンV2”の運用が始まれば、
7人体制での運用も可能になるんですねー
そして商業宇宙時代へ
NASAのケネディ宇宙センター内には、
“スターライナー”の組み立てや整備、打ち上げ準備を行う施設の建設が進んでいます。
この施設は、
“商業有人・貨物整備施設(Commercial Crew and Cargo Processing Facility)”
の頭文字から“C3PF”と名付けられています。
“C3PF”は、スペースシャトルの格納庫“OPF”として使われてきた場所。
現在“スターライナー”向けに改修工事が進められていて、
工事の完了は、今年の12月に予定されています。
打ち上げに必要な施設の建設も進められています。
こちらはケネディ宇宙センターに隣接する、
アメリカ空軍のケープ・カネヴェラル空軍ステーション第41発射台が使われるようです。
今からおよそ100年前に迎えた商業航空の夜明けが、
今はNASAの支援のもと、新たなる商業宇宙時代の夜明けを迎えていると言えます。
商業有人輸送は、NASAの火星に向けたミッションにとって必須となるだけでなく、
未来の宇宙観光にもつながるものになるんでしょうね。
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